野口宇宙飛行士は、11月4日から10日にかけて、宇宙探検家協会(Association of Space Explorers: ASE)がサウジアラビアのリヤドで開催した第25回世界宇宙飛行士会議に出席しました。
ASEは、世界各国の宇宙飛行士によって構成される組織で、およそ年に一度のペースで世界宇宙飛行士会議を開催しています。ASEは、宇宙開発への貢献や有人宇宙活動の国際協力はもとより、科学技術教育の促進、環境問題の意識増進なども目的に活動しています。
第25回目となる今回の会議は、"Space Technology for a Knowledge Based Society"をテーマに開催されました。11月6日に行われた技術セッションにおいて、野口宇宙飛行士は、"Space Operations Today"と題した講演を行い、旧ソ連のユーリ・ガガーリン宇宙飛行士による初の有人宇宙飛行から始まり、アポロ計画での月面着陸、宇宙における人類の長期滞在、そして現在のISS計画に至るまでの有人宇宙飛行の歩みを振り返りました。
また、これまで野口宇宙飛行士は、ASEにおいて常任理事を務めていましたが、今回の会期中に、新たにアジア支局(ASE-Asia)の局長に指名されました。今後、野口宇宙飛行士は、アジア支局長として、国際協力の強化やASEに参加するアジア諸国の交流促進を図る役目を担います。