第38次/第39次長期滞在クルーである若田宇宙飛行士は、8月27日から31日にかけて、ドイツのケルンにある、欧州宇宙機関(ESA)の欧州宇宙飛行士センター(European Astronaut Centre: EAC)で、国際宇宙ステーション(ISS)で同時期に滞在する予定のNASAのマイケル・ホプキンス(第37次/第38次長期滞在クルー)、リチャード・マストラキオ(第38次/第39次長期滞在クルー)両宇宙飛行士とともに、ESAが開発したISSのモジュールである「コロンバス」(欧州実験棟)に関わる訓練を行いました。
3人は、それぞれのスケジュールで訓練を進め、若田宇宙飛行士は、実験に関わる訓練として、欧州引出しラック(European Drawer Rack: EDR)および欧州生理学実験ラック(European Physiology Modules: EPM)の習熟訓練や、無重量環境での空間認識に関する医学研究などの具体的な実験テーマについても訓練を行いました。
また、システム機器のメンテナンス方法についても訓練を行い、コロンバスのD1ラックに搭載されている生命維持システムや、水を循環させて排熱を行う熱制御システムの保守作業について確認しました。
この他に、システムの異常や、コロンバスで緊急事態が発生した際の対応方法についても訓練を行いました。