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JAXA宇宙飛行士活動レポート 2011年12月

大西宇宙飛行士、ISSの緊急事態を想定した訓練に参加

最終更新日:2012年1月25日

写真:手順書を見ながら、対応手順を確認する大西宇宙飛行士ら

手順書を見ながら、対応手順を確認する大西宇宙飛行士ら(出典:JAXA/NASA)

大西宇宙飛行士は、12月5日、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて、国際宇宙ステーション(ISS)の第34次/第35次長期滞在クルーであるクリス・ハドフィールド宇宙飛行士(CSA)、トーマス・マーシュバーン宇宙飛行士(NASA)とともに、ISSで緊急事態が発生した際の対応について訓練を行いました。

大西宇宙飛行士らは、急減圧、火災、空気汚染への対応手順を、ISSのモックアップ(実物大の訓練施設)を使用してシミュレーションしました。訓練には、ISSの運用を地上で支えるNASAの飛行管制官も参加し、ISSと地上との間の通信を模擬しました。

急減圧の発生については、緊急脱出に備えてソユーズ宇宙船の安全性を確かめた後、各モジュールのハッチを閉鎖して圧力変化を確認し、どこで空気の漏れが発生しているかを地上の管制官役と連携を取りながら特定する訓練を行いました。


写真:火災を想定した対応訓練を行う大西宇宙飛行士(写真中央)

火災を想定した対応訓練を行う大西宇宙飛行士(写真中央)(出典:JAXA/NASA)

「デスティニー」(米国実験棟)での火災発生を想定した訓練では、一度ロシアモジュールに避難した後、酸素マスクを装着して再びデスティニーに戻り、手順書に従って火元を特定して消火する手順を確認しました。

空気汚染については、米国のモジュールでアンモニアの漏れが発生したことを想定し、ロシアモジュールに避難して米国のモジュールとの間のハッチを閉めて汚染区画を隔離し、ロシアモジュール内のアンモニア濃度を測定して、ソユーズ宇宙船による緊急脱出が必要かどうかを判断する訓練を行いました。

これらの訓練を通じて、クルー間及びクルーと管制官との間のチームワーク、緊急事態発生時の安全確保の手順、優先順位の決定の仕方、各種非常用装備品の使用方法などについて学びました。

 
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