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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2011年12月

最終更新日:2012年1月25日

JAXA宇宙飛行士の2011年12月の活動状況についてご紹介します。

古川宇宙飛行士、帰還後のリハビリやデブリーフィングを実施

写真:リハビリに取り組む古川宇宙飛行士

リハビリに取り組む古川宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

2011年11月22日に国際宇宙ステーション(ISS)から帰還した古川宇宙飛行士は、身体を重力環境に適用させるべく、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にてリハビリテーションプログラムに取り組みました。

古川宇宙飛行士は、ISS滞在中に実施していた運動の効果から筋力は比較的低下していなかったため、平衡感覚や身体運動の協調性に主眼を置いてプログラムが組まれました。

写真:ガガーリン宇宙飛行士の像へ花を供えた後、記念撮影をする古川宇宙飛行士ら第28次/第29次長期滞在クルー

ガガーリン宇宙飛行士の像へ花を供えた後、記念撮影をする古川宇宙飛行士ら第28次/第29次長期滞在クルー(出典:JAXA/NASA/Carla Cioffi)

リハビリと並行して、JSCでは、ミッションの関係者が集まってデブリーフィング(報告会)を行い、ミッションを振り返り、今後のISS長期滞在ミッションに活かすために反省点等を議論しました。

12月中旬にはロシアに移動し、ロシアの関係者とのデブリーフィングを行ったほか、帰還歓迎式典に参加し、飛行後の伝統であるユーリ・ガガーリン宇宙飛行士の像への献花などを行いました。

星出宇宙飛行士のバックアップクルーとしての活動

写真:29Sクルーの打上げ前最後の記者会見(右からふたり目が星出宇宙飛行士)

29Sクルーの打上げ前最後の記者会見(出典:JAXA/NASA)

ソユーズTMA-03M宇宙船(29S)で飛行する第30次/第31次長期滞在クルーのバックアップクルー(交代要員)に任命されていた星出宇宙飛行士は、12月21日のソユーズ宇宙船打上げ直前まで、バックアップクルーとしての任務に就いていました。

12月上旬、29Sのプライムクルーと星出宇宙飛行士らバックアップクルーは、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)から、ソユーズ宇宙船の射場があるカザフスタン共和国のバイコヌールに移動しました。

バイコヌールでは、ソユーズ宇宙船の通信システムに関わる訓練や、手順書や飛行計画の確認、ISSロシアモジュールの安全に関わるブリーフィング、組立工場内にてソユーズ宇宙船実機の確認など、最終的な打上げ準備も行いました。

12月21日に29Sクルーを乗せたソユーズTMA-03M宇宙船は無事に打ち上がり、バックアップクルーの任務を解除された星出宇宙飛行士は、現在、自身のISS長期滞在に向けた訓練を継続しています。

大西宇宙飛行士、ISSの緊急事態を想定した訓練に参加

写真:手順書を見ながら、対応手順を確認する大西宇宙飛行士ら

手順書を見ながら、対応手順を確認する大西宇宙飛行士ら(出典:JAXA/NASA)

大西宇宙飛行士は、12月5日、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて、国際宇宙ステーション(ISS)の第34次/第35次長期滞在クルーであるクリス・ハドフィールド宇宙飛行士(CSA)、トーマス・マーシュバーン宇宙飛行士(NASA)とともに、ISSで緊急事態が発生した際の対応について訓練を行いました。

大西宇宙飛行士らは、急減圧、火災、空気汚染への対応手順を、ISSのモックアップ(実物大の訓練施設)を使用してシミュレーションしました。訓練には、ISSの運用を地上で支えるNASAの飛行管制官も参加し、ISSと地上との間の通信を模擬しました。

急減圧の発生については、緊急脱出に備えてソユーズ宇宙船の安全性を確かめた後、各モジュールのハッチを閉鎖して圧力変化を確認し、どこで空気の漏れが発生しているかを地上の管制官役と連携を取りながら特定する訓練を行いました。

写真:火災を想定した対応訓練を行う大西宇宙飛行士(写真中央)

火災を想定した対応訓練を行う大西宇宙飛行士(写真中央)(出典:JAXA/NASA)

「デスティニー」(米国実験棟)での火災発生を想定した訓練では、一度ロシアモジュールに避難した後、酸素マスクを装着して再びデスティニーに戻り、手順書に従って火元を特定して消火する手順を確認しました。

空気汚染については、米国のモジュールでアンモニアの漏れが発生したことを想定し、ロシアモジュールに避難して米国のモジュールとの間のハッチを閉めて汚染区画を隔離し、ロシアモジュール内のアンモニア濃度を測定して、ソユーズ宇宙船による緊急脱出が必要かどうかを判断する訓練を行いました。

これらの訓練を通じて、クルー間及びクルーと管制官との間のチームワーク、緊急事態発生時の安全確保の手順、優先順位の決定の仕方、各種非常用装備品の使用方法などについて学びました。

金井宇宙飛行士、11月に引き続きロシアでの訓練を実施

金井宇宙飛行士は、11月に引き続き、12月上旬まで、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)にて、国際宇宙ステーション(ISS)のロシアモジュールに関わる訓練を実施しました。

金井宇宙飛行士は、ロシアモジュールの生命維持システムやデータ管理システム、通信システムに関わる訓練を行いました。

生命維持システムについては、生命維持システムを構成する火災検知・消火システム、船内気圧の監視・制御システム、水供給システム、ギャレー(調理設備)、トイレについて、講義やモックアップ(実物大の訓練施設)を使用した実習を通して学び、ユーザレベル(システムを利用する立場)の知識や技能を身につけました。

野口宇宙飛行士、第18回アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-18)に出席

野口宇宙飛行士は、12月6日から9日にかけてシンガポールで開催された第18回アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-18)に出席しました。

写真:“JCC Astronaut's Talk: Reaching for the Stars”でISS滞在について講演をする野口宇宙飛行士

“JCC Astronaut's Talk: Reaching for the Stars”でISS滞在について講演をする野口宇宙飛行士(出典:JAXA)

写真:地球観測分科会において講演を行う野口宇宙飛行士

地球観測分科会において講演を行う野口宇宙飛行士(出典:JAXA)

今回で18回目となったAPRSAFは、アジア太平洋地域の各国政府、宇宙機関関係者等が一堂に会し、宇宙開発利用に関する最新動向の情報交換、国際協力活動の実施に向けた議論等を行う場として、1993年より開催されています。

野口宇宙飛行士は、12月6日に、ジャパン・クリエイティブ・センター(JCC)とシンガポールサイエンスセンターにより開催されたトークイベント"JCC Astronaut's Talk: Reaching for the Stars"で、シンガポールの子供たちに国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在について語りました。

12月7日には、地球観測分科会において、"Astronaut Photography"と題した講演を行い、ISSに滞在する宇宙飛行士が実施している地球観測の活動について紹介しました。ISSから撮影した地球の画像は、科学者だけではなく、一般の人々にとっても価値あるものであることを述べ、宇宙飛行士にとっても地球観測はストレス低減につながり、心理的な側面からも有意義であることを語りました。講演では、ISSから撮影した地球の写真も紹介しました。

また、12月8日には、有人宇宙飛行50周年を記念して、宇宙飛行士会議(ASE)との共催でAPRSAF-18のサイドイベントとして行われた"Asians in Space"にも参加しました。

写真:“Asians in Space”の会場の様子

“Asians in Space”の会場の様子(出典:JAXA)

このイベントには、国連宇宙空間平和利用委員会(UNCOPUOS)のドゥミトール・プルナリウ議長(1981年、ソユーズ40号で飛行しサリュート6号に滞在)、カザフスタン宇宙庁(Kazcosmos)のタルガット・ムサバイエフ長官(ミール宇宙ステーションに2回、ISSにも1回滞在)、マレーシアのシェイク・ムザファ・シュコア宇宙飛行士(2007年、ソユーズTMA-11で飛行しISSに滞在)の3名の宇宙飛行士とともに参加しました。

それぞれの宇宙飛行士が、自らの宇宙飛行での体験や宇宙飛行を経験したことによる生活の変化・社会への還元をテーマに講演を行いました。また、アジア諸国の宇宙飛行士が団結して地域社会の未来・発展のためにできることをテーマに、パネルディスカッションを行いました。

シンガポールから帰国した野口宇宙飛行士は、12月17日に京都で行われた科学・技術フェスタ2011にも参加し、「地球と向き合った163日」をテーマに講演を行いました。

今回のレポートでは、古川宇宙飛行士のISS長期滞在ミッションを、訓練の段階から支えてきた皆藤達也主任開発員の一言をお届けします。

古川宇宙飛行士(左)と有人宇宙環境利用ミッション本部 有人宇宙技術部 有人宇宙技術開発グループ 皆藤達也主任開発員(右)(出典:JAXA)

古川宇宙飛行士の長期滞在ミッションの訓練及びミッションにおいて、約2年間クルーサポートを担当しました皆藤と申します。

今回のミッションでは、ISSにデブリが最も接近する事象やプログレス補給船の打上げ失敗によるミッションへの影響(3人体制の長期化やISS無人化対応準備)など、ハラハラする出来事もありましたが、古川宇宙飛行士らがチームワークで乗り切り、ミッションを確実に遂行して無事帰還したことを、心からうれしく思います。

また、古川宇宙飛行士が長年におよぶ訓練並びに医師の経験を生かして実施した様々な科学実験や医学実験の成果が、今後の有人ミッションや一般の社会生活に役立てられることを期待しております。

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