国際宇宙ステーション(ISS)の第38次/第39次長期滞在クルーである若田宇宙飛行士は、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)にて、ロシアの船外活動や、2010年10月に初飛行した新型のソユーズTMA-M宇宙船、ISSのロシアモジュールに関わる訓練を行いました。
ロシアの船外活動に関わる訓練には、野口宇宙飛行士も参加し、オーラン宇宙服の装備品やセットアップ方法を確認したほか、船外活動の出入り口となるエアロックのシステムについて訓練を行いました。また、船外活動の模擬訓練も行われ、訓練用のオーラン宇宙服を着用し、実際の船外活動と同様に宇宙服内を0.4気圧に調整した状態で、エアロックの基本的な操作などについて訓練を行いました。
若田宇宙飛行士はその他にも、ソユーズTMA-M宇宙船の制御システムや推進システム、ドッキングシステムなどについて、講義やシミュレータを使用した訓練を通して学びました。ロシアモジュールについては、熱制御システム、電力供給システム、環境制御システムなどに関わる知識の維持・向上訓練を行ったほか、生活にかかせない給水装置やフードウォーマーなどの調理設備、ロシアのトイレシステムの使い方を確認しました。