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JAXA宇宙飛行士活動レポート 2011年9月

向井、若田、野口宇宙飛行士が第24回世界宇宙飛行士会議へ出席

最終更新日:2011年10月27日

向井、若田、野口宇宙飛行士は、ロシアのモスクワで9月5日から9日にかけて開催された「第24回世界宇宙飛行士会議」に出席しました。

第24回世界宇宙飛行士会議は、世界19カ国から73名の宇宙飛行士が参加し、ユーリ・ガガーリン宇宙飛行士による初の有人宇宙飛行から50周年を記念して“He Invited Us All to Space”をテーマに行われました。

“In the Footsteps of Gagarin”(ガガーリンの足跡)と題したセッションでは、ロシアの初期の宇宙計画やNASAのアポロ計画、後の国際協力に多大な影響を与えた1975年のアポロ-ソユーズのドッキングミッションなど、初期の有人宇宙計画を振り返りました。また、国際協力の下進めている国際宇宙ステーション(ISS)計画がこれまでにもたらした恩恵や、今年で引退したスペースシャトルの功績についても話題に上がりました。

宇宙からの観測により、天候による自然災害について考えるセッションにおいて、向井宇宙飛行士は、日本の人工衛星で取得したデータの有効性について紹介するとともに、日本の人工衛星の観測技術は、世界レベルにおいても地球観測や環境モニタリングに有効であることを述べました。

"International Space Programs Review"(国際宇宙開発プログラムのレビュー)をテーマにしたセッションにおいては、各国の宇宙機関の宇宙探査への貢献について発表が行われました。この場で若田宇宙飛行士は、ISSへの貢献や宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)の活躍、回収機能付加型HTV(HTV-R)の構想などについて語りました。また、日本の人工衛星の技術にも触れ、日本のリモートセンシング技術は、東日本大震災で経験した津波被害のような自然災害が起きた際に、被害状況の把握や被害の拡大を防ぐために役立てることができることを述べました。

会議の最終日では、世界宇宙飛行士会議の理事も務める野口宇宙飛行士が、アジア地域における世界宇宙飛行士会議の活動の活発化を提案し、参加したメンバーに受け入れられました。

 
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