野口宇宙飛行士は、8月21日、タイで開催された「第4回APEC(アジア太平洋経済協力)ユース・サイエンス・フェスティバル」のオープニングセレモニーに、ゲストスピーカーとして出席し、国際宇宙ステーション(ISS)での活動について講演を行いました。
第4回APECユース・サイエンス・フェスティバルでは、「自然から技術まで」をテーマに、APEC参加国のうち16の国・地域の生徒が集って、科学者との交流や科学技術関係の活動が行われ、そのオープニングセレモニーには、タイの科学技術大臣、著名な科学者、各国の生徒・教師などが出席しました。オープニングセレモニーで、野口宇宙飛行士は、映像を交えながら、「きぼう」日本実験棟での実験、ロボットアームの操作やISSでの生活などを紹介しました。また、宇宙飛行士になろうと決意したきっかけや、宇宙で危険な状況に直面した場合の対応などについて紹介し、将来、タイの宇宙飛行士が誕生することに期待を寄せました。講演の後には、各国・地域から参加した生徒たちとの交流の機会を持ち、記念写真に応じました。
また、タイのテレビ局、APEC事務局のインタビューを受け、宇宙飛行士のトレーニングや将来の宇宙開発の展望などについて答えました。さらに、APECの生徒代表からのインタビューにも応じ、「あきらめずに努力を続けていけば、必ず実現する時がくる」など、生徒たちにメッセージを送りました。