6月5日から12日にかけて、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターにおいて開催された「第28回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(International Symposium of Space Technology and Science: ISTS)」に向井宇宙飛行士と山崎宇宙飛行士が参加しました。
ISTSは、国内外の宇宙に関連する分野の専門家が集まり、研究発表や討論を通じて交流を深めるとともに、宇宙技術および科学の発展に貢献することを目的としています。航空宇宙分野においては国内で開かれる最大の学会です。研究発表や討論のほかに、展示イベントなどの催しや教育活動にも重点が置かれています。
山崎宇宙飛行士は、向井宇宙飛行士が進行を務める"Human Exploration in Space(有人宇宙探査)"をテーマにしたパネルディスカッションに参加し、人類初の有人宇宙飛行から50年がたった今、改めて宇宙開発の意義や、なぜ有人宇宙開発の限界に挑み続けるのか、有人宇宙開発がもたらす最大の利益は何か、といった点について、山崎宇宙飛行士は他のパネリストと意見を交換しました。
"Humanity, Society and Culture in the Space Era(宇宙時代の人間・文化・社会)"をテーマにしたパネルディスカッションでは、人文・社会科学の観点から、国際宇宙ステーション(ISS)の次をどうするのか、この先、人間はどのように宇宙と関わっていけば良いのかという点について、議論が行われました。
山崎宇宙飛行士は、「宇宙からのメッセージ」と題した講演も行い、自身が搭乗したスペースシャトルによる国際宇宙ステーション(ISS)の組み立てミッション、STS-131ミッションでの活動について紹介しました。