山崎宇宙飛行士は、3月4日、北海道大学にて開催された、「JAXAきぼう利用フォーラム札幌セミナー2011“北海道が拓く「きぼう」のNEXT STAGE”」に参加しました。
セミナーにおいて、山崎宇宙飛行士は、自身が搭乗したSTS-131ミッションを紹介するとともに、今回のセミナーの主題である宇宙と食を中心に講演を行いました。
山崎宇宙飛行士は、日本の企業とJAXAが連携して開発した宇宙日本食を紹介したほか、保存ができないためごくわずかですが、野菜やフルーツなどの生鮮食品もISSに運ばれることや、STS-131ミッションにおいて、南極昭和基地の保存食を宇宙に持って行ったエピソードなどを紹介しました。
講演の最後に、「将来、月・火星の有人探査を見据えると求めらる宇宙食も変わってくる。より長期間保存が可能な宇宙食の開発や、自給自足の検討など、宇宙食と一口に言っても色々な切り口があり、さまざまな分野が関わってくる。」と述べ、「北海道で培われている食に関する技術、それらを集めて宇宙でも使えるようになることを私たち宇宙飛行士も楽しみにしている。」と語りました。
パネルディスカッションにおいては、他の参加者とともに、北海道の持っているものを活かし、多くの人々と成果を共有できるテーマとして、北海道の食文化を宇宙食の開発に生かせないか、意見交換が行われました。