向井宇宙飛行士と野口宇宙飛行士は、10月5日から10日までマレーシアのクアラルンプールで開催された「第23回世界宇宙飛行士会議」に出席しました。
“1 Planet(惑星), 1 Hope(希望), 1 Future(未来)”をテーマに、世界18カ国58人の宇宙飛行士が参加したこの会議で、向井宇宙飛行士は、会議テーマセッションにおいて「グローバルアイデンティティへの道としての宇宙・探査」に関するパネルディスカッションにパネリストとして参加し、技術セッションの「気候の変動と、人間福祉への影響」に関するパネルディスカッションでは自ら議長を務めました。また、このパネルディスカッションの結果を、マレーシア会議の飛行士決議文としてまとめました。
- マレーシア会議の飛行士決議文(英語)
一方、野口宇宙飛行士は、「きぼう」日本実験棟と宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)の運用に焦点を当てて、2009年から2010年のJAXAの活動概要を報告するとともに、日本の将来の有人宇宙活動に関するプレゼンテーションを行いました。野口宇宙飛行士によるこのプレゼンテーションは高く評価され、日本人として初めて、“ベスト・プレゼンテーション・アワード”を受賞しました。また、野口宇宙飛行士は、新たに、宇宙探検家協会(Association of Space Explorers: ASE)の常任理事に就任し、会議期間中に開催された授与式にて、記章のピンを受領しました。