国際宇宙ステーション(ISS)の第28次/第29次長期滞在クルーである古川宇宙飛行士は、日本に一時帰国し、筑波宇宙センター(TKSC)にて、「きぼう」日本実験棟に関わる訓練を行いました。
古川宇宙飛行士は、講義やシミュレータを使用した訓練を通して、「きぼう」のシステムの運用方法について理解を深めました。
「きぼう」ロボットアームに関わる訓練では、シミュレータ上でロボットアームを操作して、船外装置の移設作業や船外装置の点検作業を想定した訓練を行ったほか、子アームの把持機構や関節の動き方についても学びました。
実験運用に関わる訓練では、細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)とクリーンベンチ(Clean Bench: CB)の機能確認や掃除の仕方など、軌道上で行う実験装置のメンテナンス作業について訓練を行ったほか、タンパク質結晶生成実験(JAXA PCG)と宇宙放射線計測( Area PADLES)の目的やクルーが実施する作業について確認しました。
また、宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)のランデブ時に使用する近傍通信システム(Proximity Communication System: PROX)の運用方法やシステムの概要についても学びました。その他、現在、TKSCで打上げに向けて整備が進められているHTV2号機を視察しました。