このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2010年5月

最終更新日:2010年6月30日

JAXA宇宙飛行士の2010年5月の活動状況についてご紹介します。

STS-131ミッション終了後、山崎宇宙飛行士の初帰国


写真:記者会見の様子

記者会見の様子(出典:JAXA)

山崎宇宙飛行士は、STS-131ミッション終了後、初めて日本に帰国し、約10日間の滞在中に、記者会見や「きぼう」日本実験棟の運用管制チーム(JAXA Flight Control Team: JFCT)とのデブリーフィング(技術的な報告会)などを行いました。

記者会見において、山崎宇宙飛行士は「きぼう」について、「人が宇宙に住む技術、環境制御、電力、大きなシステムを取りまとめるシステムエンジニアリング、200万点もの部品を組み立てる技術は他にない。」と開発で得た技術の重要性を述べ、「新しい目標を掲げ、蓄積された技術を更に発展させることが重要であると感じている。」と、今後の日本の有人宇宙開発に寄せる熱い思いを語りました。

その他、出身地である千葉県松戸市を訪れ、松戸市主催の一般向けのミッション報告会やパレードに参加しました。

STS-131ミッション

皆様のご支援と励ましのお蔭で、スペースシャトル・ディスカバリー号によるISS組立・補給ミッションSTS-131/19Aの任務を遂行することが出来ました。改めて御礼申し上げます。6月末から7月には、一緒に飛行したクルー全員で、東京および相模原市でのミッション報告会を行っていきます。来年には、古川聡宇宙飛行士の長期滞在へと続きます。今後とも応援宜しくお願い致します。多くの人が宇宙にアクセス出来る時代になっていくことを祈念しております。

「きぼう」日本実験棟訓練


写真:ロボットアームに関わる講義を受ける古川宇宙飛行士

ロボットアームに関わる講義を受ける古川宇宙飛行士(出典:JAXA)

国際宇宙ステーション(ISS)の第28次/第29次長期滞在クルーである古川宇宙飛行士は、日本に一時帰国し、筑波宇宙センター(TKSC)にて、「きぼう」日本実験棟に関わる訓練を行いました。

古川宇宙飛行士は、講義やシミュレータを使用した訓練を通して、「きぼう」のシステムの運用方法について理解を深めました。

「きぼう」ロボットアームに関わる訓練では、シミュレータ上でロボットアームを操作して、船外装置の移設作業や船外装置の点検作業を想定した訓練を行ったほか、子アームの把持機構や関節の動き方についても学びました。

実験運用に関わる訓練では、細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)とクリーンベンチ(Clean Bench: CB)の機能確認や掃除の仕方など、軌道上で行う実験装置のメンテナンス作業について訓練を行ったほか、タンパク質結晶生成実験(JAXA PCG)と宇宙放射線計測( Area PADLES)の目的やクルーが実施する作業について確認しました。

また、宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)のランデブ時に使用する近傍通信システム(Proximity Communication System: PROX)の運用方法やシステムの概要についても学びました。その他、現在、TKSCで打上げに向けて整備が進められているHTV2号機を視察しました。

古川聡宇宙飛行士
JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

無重量環境訓練施設(NBL)での船外活動訓練


写真:訓練の準備をする古川(手前)、星出(奥)両宇宙飛行士

訓練の準備をする古川(手前)、星出(奥)両宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)


写真:船外活動訓練の準備を行う星出宇宙飛行士

訓練用の宇宙服のライトを確認する星出宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

国際宇宙ステーション(ISS)の第28次/第29次長期滞在クルーである古川宇宙飛行士と、第32次/第33次長期滞在クルーの星出宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)の無重量環境訓練施設(Neutral Buoyancy Laboratory: NBL)にて、船外活動技術の向上を目的に、NBLのプールを使用した船外活動訓練を行いました。

古川聡宇宙飛行士
JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

宇宙飛行士候補者訓練


写真:微小重力環境の体験訓練の様子

微小重力環境の体験訓練の様子(出典:JAXA/NASA)

油井、大西、金井宇宙飛行士候補者は、米国での宇宙飛行士候補者訓練を継続しています。

3人は、各々のスケジュールに沿って国際宇宙ステーション(ISS)のシステムに関わる訓練のほか、船外活動、ロボットアーム操作に特化した訓練を行いました。

ISSに関わる訓練では、ISSの電力システム、熱制御システム、環境制御・生命維持システムについて学んだほか、ISSの運用に使用するポータブル・ コンピュータ・システム(Portable Computer System: PCS)や、運用支援に使用するISS支援コンピュータ(Station Support Computers: SSC)の操作方法などについて学びました。

その他、油井宇宙飛行士候補者は船外活動に重点を置き、船外活動時に着用する船外活動ユニット(Extravehicular Mobility Unit: EMU)やセルフレスキュー用推進装置(Simplified Aid For EVA Rescue: SAFER)、その他船外活動で使用する工具に関する訓練を行いました。大西宇宙飛行士候補者は、ロボットアーム操作に関わる訓練を終え、船外活動訓練を開始しました。金井宇宙飛行士候補者も船外活動訓練の開始に向けて準備を行っています。

また3人は、航空機の放物線飛行により微小重力環境を体験する訓練も行いました。T-38ジェット練習機での飛行訓練や、語学訓練も継続しています。


≫JAXA宇宙飛行士活動レポートの一覧へ戻る

 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約