古川宇宙飛行士は、筑波宇宙センター(TKSC)にて「きぼう」日本実験棟や実験運用に関わる訓練を行いました。
「きぼう」の訓練では、ロボットアームに関わる訓練を行い、船内実験室のモックアップ(実物大の訓練施設)を使用して、ロボットアーム操作卓とバックアップドライブシステム(Back up Drive System: BDS)※の操作の違いを確認し、手順書に従ったBDSの起動や操作について訓練を行いました。また、ロボットアームの先端に取り付けて運用する子アームの操作についても訓練を行いました。
実験運用に関わる訓練では、「きぼう」で実施するライフサイエンス実験「微小重力環境における高等植物の生活環(Space Seed)」(代表研究者:神阪盛一郎 富山大学)の実験方法や、植物を育てる細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)および植物実験ユニットの操作、植物の採取方法を学びました。この実験は、植物の生活環(ライフサイクル)に重力がどのような役割を果たしているのか理解するとともに、将来、宇宙で植物生産を行うために必要な基礎情報を収集することを目的としています。