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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2009年4月

最終更新日:2009年5月22日

JAXA宇宙飛行士の2009年4月の活動状況についてご紹介します。ISS長期滞在中の若田宇宙飛行士の活動については、JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在ページをご覧ください。

宇宙飛行士候補者の基礎訓練開始

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開講式の様子

油井亀美也、大西卓哉両宇宙飛行士候補者の基礎訓練開始に先立ち、筑波宇宙センター(TKSC)にて、開講式が行われました。

ふたりの候補者は、7月まで国内訓練を行い、8月からNASAの宇宙飛行士候補者訓練コースを受ける予定です。これらの訓練において、宇宙飛行士に必要となる知識や国際宇宙ステーション(ISS)のシステムの概要などを学び、基礎訓練修了後、訓練結果の評価に基づき、正式にJAXA宇宙飛行士として認定されます。

4月前半は、JAXA新入職員とともに新入職員研修を、4月後半は、TKSCにて、宇宙やISSに関する基礎知識を学ぶための座学や、語学訓練、体力訓練などを行いました。

宇宙飛行士候補者のJAXA基礎訓練開講式が開催されました

皆様のおかげで、すばらしい環境で日々の訓練を実施しています。これまでの仕事とは異なる面も多く、戸惑うこともありますが、もともと興味がある分野ですから、楽しみながら訓練させていただいています。訓練を支援してくださる方々への感謝の気持ちを忘れずに、これからも全力で頑張ります!


待ちに待った基礎訓練がいよいよスタートしました。宇宙開発の歴史や国際宇宙ステーションの概要といった基本的な座学から始まり、それと並行して英語訓練、体力トレーニングといったカリキュラムで1週間があっという間に過ぎていきます。初めて学ぶことがほとんどで、毎日の予習・復習が非常に重要です。日々の忙しさの中にも、新しい発見や楽しさがあり、充実した時間を過ごしています。これから私たちの基礎訓練の模様を度々ご紹介しますが、読んで下さっている皆様に、あたかも自分が基礎訓練に参加しているように感じて頂ければと思います。

ロシアでのISS長期滞在訓練

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ソユーズ宇宙船のハッチ操作について訓練を行う野口宇宙飛行士(©S.P.Korolev RSC Energia)

国際宇宙ステーション(ISS)の第22次/第23次長期滞在クルーである野口宇宙飛行士と、バックアップクルーの古川宇宙飛行士は、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)とRSCエネルギア社にて、ISSのロシアモジュールやソユーズ宇宙船に関わる訓練を行いました。

野口宇宙飛行士は、遠心加速器を使用して帰還時の重力を体感する中でソユーズ宇宙船を操縦する訓練や、船外を見るためのペリスコープの操作訓練のほか、ソユーズ宇宙船の緊急脱出システム、姿勢制御システム、熱制御システムについて訓練を行いました。また、手動でソユーズ宇宙船をISSへ接近・ドッキングさせる操作、ハッチの開閉操作についても訓練を行いました。

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ソユーズ宇宙船のシミュレータを使用した訓練を行う古川宇宙飛行士ら第22次長期滞在クルーのバックアップクルー

古川宇宙飛行士は、ソユーズ宇宙船のシミュレータを使用した訓練や、ISSのロシアモジュールで減圧や火災が発生した際の対応訓練、ソユーズ宇宙船を手動操作でISSへ接近・ドッキングさせる訓練、遠心加速器を使用した帰還時の操縦訓練を行いました。

野口聡一宇宙飛行士
古川聡宇宙飛行士
JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

「きぼう」日本実験棟、宇宙ステーション補給機(HTV)に関わる訓練

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神阪教授からの講義を受ける野口宇宙飛行士

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植物のサンプル採取を実際に行う野口宇宙飛行士

国際宇宙ステーション(ISS)の第22次/第23次長期滞在クルーである野口宇宙飛行士は、筑波宇宙センター(TKSC)にて、「きぼう」日本実験棟と宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)に関わる訓練を行いました。

訓練では、HTVの曝露パレットを「きぼう」ロボットアームで船外実験プラットフォームに取り付ける運用や、ロボットアームでの船外実験装置の操作、ロボットアームの先端に取り付けて運用する子アームの操作の他、「きぼう」のシステムについても学びました。

その他に、長期滞在中に「きぼう」で実施する予定のライフサイエンス実験「微小重力環境における高等植物の生活環(Space Seed)」について、代表研究者の神阪盛一郎富山大学客員教授の講義を受けて実験の概要を学び、植物を育てる容器の操作や成長した植物のサンプルの採取方法を、実験に使用する機器を用いながら習得しました。

野口聡一宇宙飛行士
JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

STS-131ミッションに向けた訓練

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スペースシャトルのモックアップ内で機器を確認するSTS-131クルー

山崎宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて、STS-131ミッションに向けた訓練を行っています。

STS-131クルー7名全員で、スペースシャトルのモックアップ(実物大の訓練施設)の中で、音声通信システムの概要を学びました。打上げ時、国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキング時、帰還時などの音声通信の仕組みを、ヘッドセットやケーブル、機器パネルを実際に確認しながら習得しました。

ISS CAPCOM業務

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CAPCOMの星出宇宙飛行士(前方の右端のモニタには若田宇宙飛行士の作業の様子が映し出されている)

星出宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)のミッション・コントロール・センター(Mission Control Center: MCC)で、CAPCOM(Capsule Communicator)として若田宇宙飛行士らISSクルーとの交信を担当しました。STS-127(2J/A)ミッションでもCAPCOMを担当します。

2J/Aミッション

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