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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2008年12月

最終更新日:2009年1月29日

JAXA宇宙飛行士の2008年12月の活動状況についてご紹介します。

古川宇宙飛行士、ISS長期滞在決定


ISS長期滞在訓練時の古川宇宙飛行士(©JAXA/GCTC)

古川宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)の第28次/第29次長期滞在クルーとして、2011年春頃から約6ヶ月間、ISSに長期滞在することが決定しました。

古川宇宙飛行士は、日本および国際パートナーの科学実験をはじめとする宇宙環境の利用に重点をおいた活動をISSで行うことになります。

今後は、野口宇宙飛行士のバックアップクルーとしての訓練を継続するとともに、「きぼう」をはじめとしたISSの各施設の運用や科学実験、ソユーズ宇宙船搭乗に必要な訓練を実施する予定です。

古川宇宙飛行士のISS長期滞在決定!

応援してくださる多くの皆様に心から感謝致します。

自分の医師としての専門能力を活かし、向井宇宙飛行士が室長のJAXA宇宙医学生物学研究室とも力を合わせて、宇宙での科学実験、特に生命科学実験の促進に寄与したいです。そして、ISS第28次/第29次長期滞在ミッションを成功させるため、全力で訓練に取り組んでいきたいと思います。

STS-119に向けたシミュレーション訓練

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スペースシャトルのモックアップ(実物大模型)を使用したシミュレーション訓練に参加する若田宇宙飛行士(中央)

STS-119(15A)ミッションに搭乗し、2009年2月から国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を開始する若田宇宙飛行士は、STS-119クルーとともに、ミッション中の運用を模擬したシミュレーション訓練を行いました。

シミュレーション訓練で若田宇宙飛行士は、S6トラスをISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)で把持して、スペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)から取り出す作業や、S6トラスの太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)の展開作業などを実施しました。

また、クルーは、ISSでの火災発生を想定した訓練を行い、火災への対処やソユーズ宇宙船へ避難手順を確認しました。その他に、スペースシャトルへの搭乗手順の確認や、スペースシャトルに緊急事態が発生した場合を想定した避難訓練も実施しました。

若田光一宇宙飛行士(JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在)
15Aミッション

ロシアでのISS長期滞在訓練

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手動帰還システム操作訓練を行う野口宇宙飛行士(©JAXA/GCTC)

国際宇宙ステーション(ISS)の第22次/第23次長期滞在クルーの野口宇宙飛行士と、バックアップクルーの古川宇宙飛行士は、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)にて、ISSのロシアモジュールやソユーズ宇宙船について、訓練を行いました。

野口宇宙飛行士は、シミュレータを使用してソユーズ宇宙船をマニュアル操縦でISSに接近させる訓練や手動帰還システムの操作訓練、ロシアモジュールの構造や船内のレイアウトの確認などを行いました。

古川宇宙飛行士は、野口宇宙飛行士と同様の訓練を実施したほか、ロシアモジュールの姿勢制御システムや、ロシアモジュールの水供給システム、トイレ、調理台などの操作について訓練を行いました。


記者会見を行う野口(右)、古川(左)両宇宙飛行士

また、ロシアでの訓練期間中、野口、古川両宇宙飛行士は、モスクワで日本の報道関係者ら向けた記者会見を行い、野口宇宙飛行士がISS長期滞在中に実施する作業の説明などを行いました。

野口宇宙飛行士は、「日本の人たちに向けて宇宙から情報発信するような機会を増やしたい。」と、ISS長期滞在に向けた抱負を語りました。

JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

スペースシャトルのロボットアーム操作訓練

写真

シミュレータ上でSRMSを操作する山崎宇宙飛行士

山崎宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて、スペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)の操作訓練を実施しています。

山崎宇宙飛行士は、スペースシャトルのフライトデッキを模擬したドーム型の訓練施設にて、操作パネルを用いてSRMSの基本操作の訓練を行いました。今後は更に、ペイロードの把持操作や、SRMSに異常が発生した際の対応などを訓練していきます。

国立極地研究所/JAXA共同医学研究記者会見

写真

記者会見を行う向井宇宙飛行士

向井宇宙飛行士は、国立極地研究所教授の渡邉研太郎氏とともに、JAXA東京事務所にて、国立極地研究所と共同で実施する医学研究について、記者会見を行いました。現在、向井宇宙飛行士は、JAXAで宇宙医学生物学研究室の室長を務めています。

国立極地研究所とJAXAは、南極と宇宙の共通点に着目し、南極を宇宙の模擬環境として利用する医学研究を共同で実施します。

共同医学研究では、宇宙での長期滞在と南極越冬生活における健康管理技術の向上を図ることを目的に、特殊な日照時間の体内リズムへの影響や、新しい運動トレーニング法の有効性に関する研究、長期間入浴できない状態での皮膚の衛生管理技術の研究を行います。

向井宇宙飛行士は、「一般の医療技術などにも貢献していけると思う。」と共同研究に向けた意気込みを語りました。


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