山崎宇宙飛行士は、NASAの宇宙飛行士とともに、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)近郊の病院にて約1週間にわたる集中医学訓練を行いました。
この訓練は、軌道上で怪我や病気をしたときの処置について、講義のほか、病院で実地訓練を行い、医療技術を身につけるものです。
山崎宇宙飛行士は、医療スタッフの指導のもと、合意を得られた患者さんや、訓練参加メンバーを互いに被験者にするほか、マネキンを使用して、気道確保や静脈点滴注射、カテーテルの挿入、傷や熱傷への処置、眼の検査方法や歯科技術について学びました。
国際宇宙ステーション(ISS)滞在時やスペースシャトル飛行時に怪我や病気をした場合、地上のフライトサージャンに相談はできますが、処置は軌道上にいるクルー自らが行わなければならないため、多くの宇宙飛行士がこのような訓練を通し、医療技術を身につけます。