2008年7月9日から10日にかけて、フランスのパリにある国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部にて、国際宇宙連盟(International Astronautical Federation: IAF)主催の“国際宇宙ステーション(ISS)運用10周年記念”シンポジウムが開催されました。
シンポジウム初日、古川宇宙飛行士は“ISSでの生活と仕事”と題するセッションにパネリストとして登壇し、各国の宇宙飛行士とともにディスカッションを行いました。
ディスカッションの中で、古川宇宙飛行士は、各国の宇宙飛行士とのコミュニケーションについて、「さまざまな国の文化の相違について学び、理解することは、自分にとって大変興味深いものであり、かつ、宇宙飛行士として大切な訓練のひとつです。」と、国境を越えたコミュニケーションの興味深さ、大切さを語りました。また、「きぼう」で実験を行うにあたっては、「宇宙飛行士と科学者との間に、信頼関係を築いていきたいと思っています。また自分の一番の目的は、宇宙での実験の重要性を自分自身で理解して、それを国民の皆さんに伝えていくことです。」と、宇宙飛行士としての使命を語りました。