第18次長期滞在クルーの若田宇宙飛行士は、バックアップクルーの野口宇宙飛行士とともに、国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在に向け、ロシアにて訓練を行いました。
若田、野口両宇宙飛行士は、ガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)にて、ソユーズ宇宙船の姿勢制御システムや通信システム、プログレス補給船の構造、アマチュア無線機器などについて、講義やシミュレータを使用した訓練を行いました。野口宇宙飛行士は、ソユーズ宇宙船・プログレス補給船のISSへの自動ドッキングシステムについても訓練を行いました。ふたりはまた、シミュレータを使用して、ISSのロシアモジュールでの火災を想定した対応手順やソユーズ宇宙船での帰還についても訓練を行いました。訓練のほか、ロシア宇宙食のメニューの選定なども行いました。
さらに、若田、野口両宇宙飛行士は、第18次長期滞在クルーのサンドラ・マグナス宇宙飛行士、第19次長期滞在クルーのニコール・ストット宇宙飛行士とともに、ソユーズ宇宙船、プログレス補給船を開発するRSCエネルギア社にて訓練を行い、プログレス補給船の設計や運用方法、ISSでのメンテナンスや修理作業を行う際に使用する工具、ISSのロシアモジュールに搭載されたアマチュア無線機器の使用方法を学びました。