「きぼう」日本実験棟の運用に向け、JAXAはNASAと実際の運用を模擬した合同シミュレーション(Joint Multi-Segment Training: JMST)を実施しています。
JMSTとは、NASAが国際宇宙ステーション(ISS)計画の国際パートナや遠隔地の管制施設と通信回線で接続して実施する運用シミュレーション訓練です。JAXAの運用管制員、NASAの飛行管制官は、協調運用に必要となる技術の向上を目的に訓練を行います。
古川宇宙飛行士は、7月11日の訓練に軌道上のクルーとしてNASAジョンソン宇宙センター(JSC)から参加し、また山崎宇宙飛行士は7月27日の訓練に軌道上のクルーとの交信担当として筑波宇宙センター(TKSC)から訓練に参加しました。
訓練は、1J(STS-124)ミッション後の「きぼう」運用時に、異常や緊急事態が発生した際の対応について実施されました。古川、山崎両宇宙飛行士は、訓練を通して、異常や緊急事態発生時にどのような対処を運用管制員が行うのか、「きぼう」の運用についてさらに理解を深めました。