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JAXA宇宙飛行士活動レポート 2007年2月
JAXA宇宙飛行士の2007年2月の活動状況についてご紹介します。
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評価試験に参加した山崎宇宙飛行士 |
山崎宇宙飛行士はNASAジョンソン宇宙センター(JSC)の無重量環境訓練施設(Neutral Buoyancy Laboratory: NBL)で行われたNASA次世代宇宙服の評価試験に参加しました。
NASAは月・火星探査に向けて次世代宇宙服を開発しており、その一環として宇宙服の重心位置および重量の評価試験が実施されています。今回の試験では、月・火星探査で想定される歩行などの動作に関わる運用性が、宇宙服の重心や重量によりどう影響を受けるかの評価が行われました。2006年7月に実施された第10回NASA極限環境ミッション運用(NEEMO)訓練では、若田宇宙飛行士がこの次世代宇宙服関連の開発試験に参加しています。
山崎宇宙飛行士は、試験用のスーツを着用し、NBLのプールの中で、歩く、走る、膝をついて立ち上がる、スコップで石をすくう、岩石を採集する、傾斜を変えた坂を上り下りするなどの動作を行い、運用性の評価を行いました。
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約3時間の試験の中で、宇宙服の重さや重心の位置を変えて何パターンも評価を行い、重さや重心の位置によって操作性がかなり変わってくること、その評価に携われたことはとても有意義だったと思っています。将来、日本人として是非、月・火星探査に参加してみたいと思っていますし、日本が月・火星探査に向けてどういう貢献が出来るのか、みんなで考えていけたらと思います。 |
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食事の準備をする星出宇宙飛行士(奥) | キャンプ地を移動する星出宇宙飛行士(左) |
星出宇宙飛行士は、米国ワイオミング州で約2週間にわたり実施された野外リーダシップ(National Outdoor Leadership School: NOLS)訓練に参加しました。
NOLS訓練とは、宇宙滞在時のようにストレス環境に置かれた状況下で実施される訓練で、宇宙飛行でも重要な自己管理やリーダーシップ、フォロワーシップなどのチームワークなどを理解・習得するための訓練です。雪山の中での訓練中は、参加したメンバーの中で毎日リーダを交替し、全員で協力しながら野外生活を送りました。
星出宇宙飛行士を含む参加したNASAのメンバーは、キャンプ地の移動や各キャンプ地でのシェルターの設営、山中での物資の探索などを行いながら野外生活を送りました。
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訓練に参加した土井宇宙飛行士 | 訓練に参加した山崎宇宙飛行士 |
土井、山崎宇宙飛行士は、筑波宇宙センター(TKSC)とNASAジョンソン宇宙センター(JSC)を結んで行われた「きぼう」日本実験棟のジョイント・マルチセグメント・トレーニング(Joint Multi-Segment Training: JMST)に参加しました。JMSTとはNASAがISS計画の国際パートナや遠隔地の施設と接続して実施する訓練で、2007年2月より、TKSCとJSCを結んで「きぼう」の運用を模擬する訓練が開始されました。
土井宇宙飛行士はJMSTのリハーサルに、山崎宇宙飛行士は第1回目のJMSTに軌道上のクルー役としてJSCから参加し、地上の飛行管制官との協調作業である「きぼう」の起動作業を行いました。
JAXAはNASAと共に、今後も定期的にJMSTを行い、「きぼう」の運用に備えていきます。
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試験のためEMUを着用した野口宇宙飛行士 |
野口宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)で行われた船外活動ユニット(Extravehicular Mobility Unit: EMU)の評価試験に参加しました。現在のEMUは、船外活動を経験した宇宙飛行士からの評価を取り入れ、部分的な設計変更や改良を積み重ねたものです。
今回の試験は、EMUのブーツを対象に行われました。野口宇宙飛行士はEMUを着用し、船外活動での動きを模擬して足を動かすなどの動作を行い、ブーツのフィット性などの評価を行いました。
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