JAXA宇宙飛行士活動レポート 2007年1月
JAXA宇宙飛行士の2007年1月の活動状況についてご紹介します。 ロシアでのサバイバル訓練
若田、野口両宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)の長期滞在訓練の一環として、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)の近郊で行われたサバイバル訓練に参加しました。 サバイバル訓練とは、ソユーズ宇宙船の打上げまたは帰還時に万が一不時着した場合、救助が到着するまでの間、生存するための技術を習得するための訓練です。 今回の訓練は、ソユーズ宇宙船の帰還モジュールの実物大模型(モックアップ)などを使用し、極寒の地に着陸した場合を想定して2泊3日の日程で行われました。
訓練には、若田、野口両宇宙飛行士を含め、ロシアやカナダ宇宙庁(CSA)、欧州宇宙機関(ESA)などから12名の宇宙飛行士が参加し、3名ずつ、4チームに分かれました。若田、野口両宇宙飛行士は、第10次長期滞在クルーとしてISSに滞在したロシアのサリザン・シャリポフ宇宙飛行士とチームを組み、訓練に臨みました。 3人は船外で防寒服を着用したあと、帰還モジュールに搭載されている水、食糧、救急薬品、ラジオ、発炎筒、なた、マッチなどのサバイバルキットを駆使しながら、事前演習で習得したキャンプ地の選び方や、シェルターの設営方法、焚き火のつけ方・保ち方などの知識・技術を活かし、サバイバル訓練を行いました。
宇宙食の試食会
若田、野口両宇宙飛行士、および長期滞在訓練を行っている宇宙飛行士らは、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)で行われた宇宙食の試食会に参加しました。 ISSでの数ヶ月に及ぶ長期滞在では、バラエティに富んだ宇宙食のメニューを用意することは栄養だけでなく、精神的にも重要だと考えられています。 試食会では120種類以上ものメニューが用意され、参加した宇宙飛行士はそれぞれを試食し、9段階の評価をつけました。この評価結果は、参加した宇宙飛行士がISSに滞在することになった場合のメニュー選択にも使われます。 試食会に用意されたメニューには、「鶏肉のピーナッツクリーム煮」や「ケイジャン風シュリンプ・エトフェ」、「豆腐の海鮮醤炒め」など、長期滞在クルー用にNASAが新規開発したメニューも多数あり、参加者は真剣な様子で試食していました。 最終更新日:2007年2月20日
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