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JAXAの宇宙飛行士

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2006年1月

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JAXA宇宙飛行士の2006年1月の活動状況についてご紹介します。

ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)候補者訓練

古川、星出、山崎宇宙飛行士は、1月も引き続きスペースシャトルのミッションスペシャリスト候補者訓練を行いました。スペースシャトルシステム訓練やISS訓練、T-38ジェット練習機操縦訓練などを実施しました。また、将来NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にある無重量環境訓練施設(Neutral Buoyancy Laboratory: NBL)での訓練を行うために潜水に関わる試験を行い、必要なスキューバ技能を認定されました。

スペースシャトルシステム訓練

2005年12月でMS候補者としてのスペースシャトルシステム訓練は終了しましたが、能力維持、向上のために引き続き訓練が行われています。チームに分かれてのシミュレータを使用したスペースシャトルの打上げ、帰還の運用訓練が引き続き実施されました。また、シミュレータとミッションコントロールセンターを結んで行われた打上げ、帰還の運用訓練に参加しました。

ISS訓練

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訓練に参加した若田宇宙飛行士(左)、山崎宇宙飛行士(中)、インストラクタ(右)

国際宇宙ステーション(ISS)のオペレータレベルの各サブシステムごとの最終評価試験は全て終了し、その知識を基にISSの定常時、および緊急時の運用シミュレーション訓練を行いました。また、 経験ある飛行士とペアを組み、ミッションコントロールセンターと接続したシミュレーションを支援するための実作業を通じた訓練を行っています。その一環として、 山崎宇宙飛行士は、若田宇宙飛行士指導の下で、JSCにある宇宙ステーション訓練施設(Space Station Training Facility: SSTF)にあるISSシミュレータを使用して、ISSの組み立てフライト、STS-117ミッション(13A)で行われる予定の船外活動に関わるシミュレーション訓練を行いました。

「きぼう」日本実験棟運用シミュレーション訓練

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訓練に参加した若田宇宙飛行士(右)と管制要員(左)

若田宇宙飛行士は、筑波宇宙センターで行われた「きぼう」日本実験棟運用シミュレーション訓練に参加しました。この訓練は、「きぼう」シミュレータを使用し、「きぼう」の軌道上での実運用を模擬します。

今回の訓練は、ふたつある「きぼう」管制制御用コンピュータのうち、故障したひとつを交換するという運用を想定して行われました。「きぼう」に別の不具合も発生させ、対処方法の検討や運用スケジュールの再設定などが行われる中、若田宇宙飛行士は、「きぼう」管制制御用コンピュータの交換を行う宇宙飛行士と地上局の間の交信担当役として、円滑かつ正確に情報を伝達する役割を果たしました。

「きぼう」日本実験棟強化訓練

写真:クリックすると拡大します 写真:クリックすると拡大します
ロボットアームの組み立て、起動手順の訓練を受ける若田宇宙飛行士(手前)とインストラクタ(奥) エアロック内でロンチロック解除手順の訓練を受ける若田宇宙飛行士(手前)とインストラクタ(奥)

若田宇宙飛行士は、筑波宇宙センター(TKSC)にて、「きぼう」日本実験棟強化訓練を行いました。この強化訓練は、他の宇宙飛行士より「きぼう」について熟知した宇宙飛行士、「きぼう」スペシャリストの養成を目的としています。

今回の訓練では、「きぼう」の組み立て、起動に関わる様々な状況や、起動時に発生する可能性のある不具合をインストラクタが提示し、想定される手順、システムへの影響、対処方法等システム制約等に基づき自身で検討するという訓練が行われました。また、「きぼう」のロボットアームを制御する操作卓の組み立て、起動、そして「きぼう」のエアロックのロンチロック機構*を解除する手順について訓練を行いました。その他に、船内実験室での船内活動をインストラクタの支援なしで実施する訓練、特定の機器、配管/配線の確認を行う訓練も行われました。

* ロンチロック機構:打上げ・回収時に、振動で壊れないように可動部分や結合部分を固定して保護する機構

最終更新日:2006年2月28日

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