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JAXAの宇宙飛行士

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2005年6~7月

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JAXA宇宙飛行士の2005年6~7月の活動状況についてご紹介します。

ソユーズ訓練

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ソユーズ宇宙船の原寸大模型 ソユーズ宇宙船の原寸大模型の中で訓練を行う若田宇宙飛行士

7月、若田宇宙飛行士は、NASAのジョンソン宇宙センター(JSC)にて、ソユーズ宇宙船に係る訓練に参加しました。この訓練は、ソユーズ宇宙船(TMA)を忠実に再現した原寸大模型で行われ、ソユーズ宇宙船の内部構造や、ソユーズ宇宙船の帰還モジュールと軌道モジュールにある各装置の配置を習熟することを目的としています。

より安全なロボットアームの運用を目指して

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設計の確認をする若田宇宙飛行士

若田宇宙飛行士は、筑波宇宙センター(TKSC)にて、「きぼう」日本実験棟のロボットアーム操作卓に、新たに取り付けられるロボットアーム制御システムの設計の確認を行いました。

本制御システムは「きぼう」のロボットアームの動作、制御、管理を行うロボットアーム操作卓に問題が発生しても、ロボットアームを安全に運用することができるように支援するシステムです。

若田宇宙飛行士は、組み立て・起動方法などを確認し、ハードウェアの模型に触れ設計に問題がないか確認しました。また、本制御システムを取り付けた際に、船内活動の妨げにならないかなど、宇宙飛行士の観点から問題なく運用できるか確認しました。

ロボットアーム制御システムは、メンテナンスもしやすく、完成度の高いシステム設計がなされていると感じます。本制御システムの搭載により「きぼう」日本実験棟のロボットアームは、より安全性の高いロボットアームになると思います。

ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)候補者訓練

古川、星出、山崎宇宙飛行士は、6~7月も引き続きスペースシャトルのミッションスペシャリスト候補者訓練を行いました。スペースシャトルシステム訓練やISS訓練、T-38ジェット練習機操縦訓練のほかに、講義やシミュレータを使用した訓練も引き続き行われました。また、ミッションスペシャリスト候補者訓練の一環として行われている地質学の実地訓練に参加しました。

スペースシャトルシステム訓練

第5段階の試験が行われ、スペースシャトルシステム訓練も第6段階の訓練に入りました。スペースシャトルのシステムに関する講義のほかに、シミュレータを使用した不具合が発生したときの対応訓練(マルファンクション訓練)を継続して実施しました。シミュレータを使用して打上げ上昇時や帰還時の運用を行う訓練では、より多くのサブシステムや運用の知識が必要になってきました。

ISS訓練

6~7月は、国際宇宙ステーション(ISS)のデータ処理、通信、運用ネットワーク、クルー健康管理、電力などのオペレータレベルの各サブシステムに関する訓練を行いました。また、今後は各サブシステムごとの最終評価試験が行われ、オペレータとして認定されていきます。

地質学の実地訓練

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実地訓練を行う星出宇宙飛行士

古川、星出、山崎宇宙飛行士はニューメキシコ州のタオスで行われた地質学の実地訓練に参加しました。この実地訓練はアポロ時代から続いており、ミッションスペシャリスト候補者訓練の一環としてずっと行われてきている訓練です。講師もアポロ時代から同じ教授が担当しています。地質学の実地訓練を通して、候補者たちは地球観測および将来の月・火星探査に向けての基礎を学びましました。

第56回全国植樹祭

毛利宇宙飛行士は、6月5日に茨城県潮来市にある水郷県民の森で行われた第56回全国植樹祭に参加しました。中継で結ばれた奥久慈憩いの森も含め、1万2千人の方々が参加しました。

毛利宇宙飛行士は潮来市の小学生から質問を受け、「宇宙でも木や緑は育つのですか」という質問に対して、宇宙でも植物が育つことを説明し、火星に水がある痕跡を紹介しました。また、子供達に「火星に行く人はいませんか?茨城県の植樹の種を持っていきましょう」と毛利宇宙飛行士が言うと、会場はとても盛り上がりました。

最終更新日:2005年9月2日

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