JAXA宇宙飛行士活動レポート 2005年5月
JAXA宇宙飛行士の2005年5月の活動状況についてご紹介します。 ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)候補者訓練古川、星出、山崎宇宙飛行士は、5月も引き続きスペースシャトルのミッションスペシャリスト候補者訓練を行いました。スペースシャトルシステム訓練やT-38ジェット練習機操縦訓練のほかに、講義やシミュレータを使用した訓練も引き続き行われました。また、今月からISS訓練が開始されました。 スペースシャトルシステム訓練第4段階の試験が行われ、スペースシャトルシステム訓練も第5段階に入りました。第5段階の訓練では、スペースシャトルのシステムに関する講義のほかに、シミュレータを使用して不具合が発生したときの対応訓練(マルファンクション訓練)を継続して実施しています。 ISS訓練国際宇宙ステーション(ISS)のハードウェアやサブシステムの運用に関して、講義や、ステーション・サポート・コンピュータ(Station Support Computer: SSC)などを使用した訓練を今月から実施しています。
* 手順書:軌道上の宇宙飛行士は、安全・確実に仕事をするために「手順書」を片手に作業をします。地上にいる時から、手順書を見ながらのシステム操作訓練をします。 「きぼう」日本実験棟強化訓練
土井宇宙飛行士は、筑波宇宙センター(TKSC)にて、「きぼう」日本実験棟強化訓練を行いました。この強化訓練は、他の宇宙飛行士より「きぼう」について熟知した宇宙飛行士、「きぼう」スペシャリストの養成を目的としています。 土井宇宙飛行士は、「きぼう」の組み立て・起動、そして、その時に発生しうる不具合への対処訓練を行いました。またそのほかに、「きぼう」船内実験室内の特定の機器、配管等のチェックを行い、船内活動を円滑に行うための訓練を行いました。 キゴ山宇宙塾
土井宇宙飛行士は、石川県金沢市にあるキゴ山天体観測センターで開催されたキゴ山宇宙塾に参加しました。実際の宇宙食を使いスペースシャトル船内での食事の様子を説明するなど、自らの宇宙での体験を子供たちに話しました。また、子供達からは宇宙飛行についての質問が多く寄せられました。 最終更新日:2005年6月20日
|