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ISS搭乗宇宙飛行士活動レポート 2002年10月

ISS搭乗宇宙飛行士の2002年10月の活動状況についてご紹介します。

「きぼう」日本実験棟船内系リフレッシャー訓練/マルファンクション訓練
角野宇宙飛行士

古川、星出、角野宇宙飛行士は、「きぼう」日本実験棟船内系リフレッシャー訓練およびマルファンクション訓練を行いました。

リフレッシャー訓練とは、一通り訓練を受けた後、復習などのために実施する技量維持向上訓練です。今回の訓練は、第1回アドバンスト訓練で訓練を実施した「きぼう」日本実験棟船内系システムについてアドバンスト訓練で実施した内容をもとに行われました。

古川、星出、角野宇宙飛行士

マルファンクション訓練は、システムに不具合が発生したときの対応を訓練するものです。今回の訓練は、「きぼう」船内系システムのうち電力系、熱制御系等のシステムに不具合が発生したときの対応について行われました。



HTV TIM#6
HTV予想図

10月21日から2週間、NASDA本社においてHTV TIM(Technical Interchange Meeting)と呼ばれる宇宙ステーション補給機(HTV)に係わる国際技術調整会議の6回目が行われました。HTVはISSへ飲料水や電池などの物資運搬を行う無人の輸送機で、2007年11月H-IIAロケットで種子島から打ち上げられる予定です。

このHTV TIM#6にはNASDA、NASAをはじめ、HTVを把持するISSのロボットアームの開発・解析を担当しているカナダ宇宙庁(CSA)も参加しました。星出宇宙飛行士は若田宇宙飛行士と共に宇宙飛行士の立場から参加しました。今回の会議では、ISSへのランデブーやロボットアームによる捕獲などを中心に各種の技術的な調整が行われました。



「ふわっと'92」 10周年記念シンポジウム

今年は、毛利宇宙飛行士が日本人として初めてスペースシャトルに搭乗した「ふわっと '92」(第1次材料実験)から10周年に当たります。これを記念したシンポジウムが10月16日(水)に日本科学未来館で開催されました。

星出宇宙飛行士はパネルディスカッションにコーディネータとして参加し、ISS計画に携わる技術者・研究者とJEMの開発などに係わる技術的な苦労や今後の有人宇宙活動などについて語り合いました。

またこのシンポジウムに先立って、同日未来館に新しく設けられた「未来館版」居住棟(*)などが初公開されました。

*:現在建設中のISSに居住棟を作ればこうなるであろうと想定して作った未来館オリジナルの実物大模型

パネルディスカッション


フィリピン科学高校の代表者、筑波宇宙センターを見学
古川宇宙飛行士とチャンさん(中央)、ケインティックさん(右)

NASDAの若田宇宙飛行士は2000年10月スペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗し、ISSの組み立てに参加しました。その際、フィリピン科学高校の校旗が公式飛行記念品として搭載されていました。

10月29日に、この校旗を返還するため行われた「Philippines Science High Schoolの旗」返還式典の後、フィリピン科学高校の代表として来日した同校生徒のマービン・チャンさんと教師のヘレン・ケインティックさんが筑波宇宙センターを訪れ、日本の宇宙開発の最先端を視察しました。

古川宇宙飛行士は、お二人を連れて筑波宇宙センターの無重量環境試験棟(WET)と宇宙飛行士養成棟(ATF)を案内しました。チャンさんは「どうして宇宙飛行士になったのか」と質問したり、「月、火星だけでなく冥王星まで行きたい」などと夢を語っていました。



第46回宇宙科学技術連合講演会学生セッション
通信総合研究所で開催された第46回宇宙科学技術連合講演会に、角野飛行士は学生セッションの審査員として参加しました。各発表者と質疑応答による議論の中で、宇宙開発/研究における活発な意見交換を行いました。また、優秀な発表をされた学生には奨励賞等の賞が授与されました。

 

ISS搭乗日本人宇宙飛行士活動レポート11月分は12月中旬頃に掲載予定です。お楽しみに。

 

最終更新日:2002年11月19日

 
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