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ISS搭乗宇宙飛行士活動レポート 2001年1月

 古川、星出宇宙飛行士および角野宇宙飛行士候補者の2001年1月の活動状況についてご紹介します。

ISS搭乗宇宙飛行士認定式
宇宙飛行士認定証を受け取る古川、星出両宇宙飛行士
 
NASDA本社で行われた記者会見
映像を使って基礎訓練の状況を説明する古川飛行士
2人の宇宙飛行士誕生
 古川、星出、角野宇宙飛行士候補者は、1999年2月に国際宇宙ステーション(ISS)搭乗宇宙飛行士の候補者として選抜され、1999年4月から筑波宇宙センターを拠点として基礎訓練を行ってきました。古川、星出両宇宙飛行士候補者は計画された基礎訓練項目を2000年12月までに全て修了し、12月末に基礎訓練修了証が授与されました。そして2001年1月24日、NASDA本社で行われた宇宙飛行士認定式で、ISS搭乗宇宙飛行士として正式に認定されました。
 認定式に引き続き記者会見が行われ、古川宇宙飛行士は「医学のバックグラウンドを生かして特色ある宇宙飛行士をめざしたい」、星出宇宙飛行士は「引続き訓練を行いながら国際宇宙ステーションに貢献していきたい」と、それぞれ抱負を語りました。
 記者会見の様子はこちらをご覧下さい。

 古川、星出の2人は、日本で行う基礎訓練を終了し認定された初めての宇宙飛行士です。
 ISS搭乗宇宙飛行士の認定は、基礎訓練実施機関が責任を持って行うこととされています。NASDAが規定したISS搭乗宇宙飛行士の認定要件は、基礎訓練を終了していること、スペースシャトル・宇宙ステーションなどに関する技術的知識を有していること、ISS搭乗宇宙飛行士の医学基準を満たしていることなどであり、これらの認定要件に係る審査を経て、2人はISS搭乗宇宙飛行士として認定されました。今後2人は4月から開始予定のアドバンスト訓練*に参加するとともに、ISSの「きぼう」日本実験棟などの開発業務に参加していく予定です。
 なお、角野候補者については、ISS組立の進捗状況などを踏まえて基礎訓練に参加しており、水上サバイバル訓練、飛行機操縦訓練など終了していない訓練があるため引き続き基礎訓練を行い、2001年の夏頃に全ての項目を終了する予定です。

* アドバンスト訓練:基礎訓練修了後に実施される訓練。ISSシステムおよび運用についてより深い理解を得るための訓練で、約1年間にわたって各国の訓練施設を使用して実施される訓練です。


「きぼう」日本実験棟船外活動訓練用モックアップウォークスルー
 2001年1月初旬、古川、星出、角野の3人は、筑波宇宙センターで「きぼう」日本実験棟のモックアップ(実物大模型)を使用して船外活動時の足場の確認、ハンドレール(手すり)の取付/取り外し方や船外活動用工具などの取り扱いについて訓練しました。
 この訓練は、3人が2001年2月に予定している無重量環境試験設備を使って水中で実施する船外活動訓練に向けて、訓練で使うモックアップを事前に直接触れて操作対象物の位置や状態、操作方法などを確認するもので、ウォークスルーと呼ばれています。
 NASAの同様の施設を使った船外活動訓練でも、この訓練が行われており、船外活動訓練前に行うことで、効率良く船外活動訓練ができると評価されている訓練です。

古川候補者
星出候補者
角野候補者
船外活動支援機器(写真は関節付きポータブル・フット・レストレイント)について説明を受ける候補者



 次回からも引き続き3人のISS搭乗日本人宇宙飛行士の活動状況について、最新情報を紹介していきます。お楽しみに。

最終更新日:2001年2月8日


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