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基礎訓練レポート 1999年 5月

 1999年4月から基礎訓練が始まり、早くも2ヶ月がたちました。3人の宇宙飛行士候補者は、毎日訓練に励んでおり、訓練一色の生活にそろそろ慣れてきたようです。

5月の主な訓練

 5月は、前半に医学関連の訓練を中心に、後半は電力、通信システム、構造、熱制御、飛行力学、軌道上環境といった航空宇宙工学の講義を中心に行いました。
今回は、医学、健康管理と体力トレーニングの訓練の様子をご紹介します!
左から古川、角野宇宙飛行士候補者星出宇宙飛行士候補者

医学、健康管理

 医学、特に健康管理に関する訓練は1年半にわたる基礎訓練の中で早めの時期に学びます。健康を維持することは宇宙飛行士候補者の重要な任務の一つだからです。
 5月は、自分自身の健康管理、宇宙環境が人体に及ぼす影響、外傷・看護実習や救急処置法などについて学び、救急処置法・蘇生や外傷・看護実習では、講義を受けた後、人工呼吸や心臓マッサージ、怪我や意識を失った人を安全な場所へ移動する方法、三角巾や包帯の巻き方などの実習を行いました。これらの実習は、今後予定されている水上サバイバル技術訓練や無重量環境を模擬するためのプールを使った訓練などで、万が一事故が起こったときにすみやかに対応するためや自分の身を守る技能を習得するために行います。

実習の様子
意識の確認人工呼吸/心臓マッサージの実習傷病者の移送実習足の動脈を探る古川宇宙飛行士候補者
包帯法血圧測定



体力トレーニング

 3人の宇宙飛行士候補者は、健康管理の一環として週3回体力トレーニングを行っています。体力及び健康状態を維持向上することが目的です。また、長期間無重量状態にいると、筋肉や骨が弱くなるのであらかじめこれらを強化しておくためにも重要な訓練です。
 6月の中旬には、緊急時に水上に着水したときに対応するためにフライトスーツ相当の衣服を着用したまま泳ぐ泳力技能テストが行われます。また、7月には水上サバイバル技術訓練が予定されています。それらに向けて、水泳技能向上のトレーニング等も各自行っています。
古川宇宙飛行士候補者
星出宇宙飛行士候補者
角野宇宙飛行士候補者

基礎訓練の講師紹介


 宇宙飛行士候補者の体力トレーニングを担当しています。
 3人には、特に下半身や姿勢を維持する体幹部の筋肉や骨など、宇宙に行くと弱くなるところをあらかじめ強くするように指導しています。
宇宙開発事業団宇宙環境利用システム本部
水野 康
宇宙飛行士運動トレーニングプログラム担当



月刊基礎訓練レポート6月分は7月初旬に掲載予定です。お楽しみに!

最終更新日:1999年 6月 4日

 
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