宇宙飛行士候補者は、若田宇宙飛行士が搭乗したスペースシャトル・ディスカバリー号による国際宇宙ステーション(ISS)組立ミッション(STS-92)に対してNASDA(現JAXA)が実施した支援業務に携わりました。この支援業務とは、スペースシャトルで日本の実験を実施したり、また日本人宇宙飛行士が搭乗するときに、それらのミッションが的確かつ円滑に遂行するように、また危機管理を目的として、実験の運用、日本人宇宙飛行士のサポートおよび健康管理、情報収集および情報連絡、また渉外および広報業務などを実施することです。
古川候補者は、米国テキサス州ヒューストンにあるNASAジョンソン宇宙センター(JSC)のミッション・コントロール・センターにあるNASDA(現JAXA)の支援ルームやケネディ宇宙センター(KSC)で、現地の情報収集や打上げを見学に来られた方の支援などを行いました。
また星出候補者と角野候補者は、将来「きぼう」日本実験棟の運用を行う筑波宇宙センターの運用管制室などにて、現地と国内の情報連絡などの支援業務に携わり、ミッションの進捗状況のモニタなどを行いました。
スペースシャトルやISS の運用は、宇宙飛行士だけではなく、数多くの人が携わっています。今回の支援業務を通じて、スペースシャトルやISSが地上でどのように運用されているか、またNASDA(現JAXA)としてミッションをどのように支援しているか、3人の候補者は知ることができました。
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ジョンソン宇宙センターでの古川候補者(右) |
筑波宇宙センター運用管制室での星出、角野候補者 |
筑波宇宙センター情報連絡室での星出候補者 |
| 国際宇宙ステーションシステムに関する訓練 |
10月後半から角野候補者は、米国テキサス州のNASAジョンソン宇宙センターで、ISSに関する講義の受講や、ISSのモックアップやシミュレータを用いた実習などを行いました。
ISSにおける主要システムの基本構造や機能、搭載する計算機、電力系、熱制御系、環境制御・生命維持系といったサブシステムやロボティクスに関する訓練を行いました。
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ロボットアームの説明を受ける角野候補者 |
基礎訓練レポート11月分は12月中旬に掲載予定です。お楽しみに。