古川、星出、角野宇宙飛行士候補者が行った4月の主な訓練についてご紹介します。
| スペースシャトルに関する講義 |
4月前半は、米国航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センターで スペースシャトルのシステム概要、打上げや帰還に関する講義を受けました。
| 地球観測 |
4月後半には、地球観測の基礎を習得するために、地球観測システムやリモートセンシング技術に関する講義や取得した画像データの解析や処理などの実習を行いました。
また、NASDA(現JAXA)の地球観測センター(鳩山)において、地上観測用機材を使用したデータ取得などのフィールド実習を行いました。
国際宇宙ステーション(ISS)では、軌道上実験の1分野として地球観測が考えられており、地球環境の監視や地球大気観測の実験ミッションに期待がもたれています。
| クルー・リソース・マネジメント(CRM) |
宇宙飛行士候補者は、筑波宇宙センターにおいてクルー・リソース・マネジメント(CRM)の講習を受けました。CRMとは、そもそも運航乗務員(パイロット)に不可欠な、コックピット内のチームワークを最適にして、より安全で効率的な運行を達成することを目標とした考え方です。
パイロットたちクルーは、利用可能な全てのリソース(人的資源および物的資源)を上手にマネージメントすることが必要であり、こうしたヒューマンファクタに関する実践的な訓練を行います。
候補者は国際宇宙ステーションで働く宇宙飛行士を支える地上管制要員、訓練スタッフ、航空宇宙医師などとともに、自己の言動や感情を分析する方法、チームとして必要なコミュニケーションや
リーダーシップのとり方、ある目的を達成するために必要となる状況判断や意志決定の合理的な方法などについて学びました。
基礎訓練レポート5月分は6月中旬に掲載予定です。お楽しみに。 最終更新日:2000年
6月 8日
|