基礎訓練レポート 2000年 5月
今月は、米国で受けた飛行機操縦訓練および国際宇宙ステーション(ISS)に関する訓練についてご紹介します。
飛行機操縦訓練
宇宙飛行士候補者は、米国テキサス州ヒューストンにて小型軽飛行機を用いた飛行機操縦訓練を行いました。古川、星出候補者は、昨年秋に引き続き2回目の、角野候補者は今回が初めての飛行機操縦訓練となります。
この訓練は、宇宙飛行士に必要なマルチタスク能力、英語による無線でのコミュニケーション能力、ストレス環境下での状況認識力や判断力などを向上させることが目的です。
古川候補者
星出候補者
今回、初めて飛行機操縦訓練を行った角野候補者からの訓練の感想
テキサスの広大な空と大地と風を感じながら、飛行機を操縦しています。外の景色とコックピ ットの計器を見比べながらの姿勢の制御、機体が故障した時のリアルタイムでの判断、英語による無線交信など、充実した訓練となっております。特に、風などの自然環境は日々刻々と変化するため、如何に適応していくか、毎日が新鮮です。
角野候補者
国際宇宙ステーション(ISS)システムに関する訓練
シミュレータを用いたロボットアーム操作訓練中の星出候補者
宇宙飛行士候補者は、米国テキサス州のNASAジョンソン宇宙センター(JSC)において国際宇宙ステーション(ISS)に関し、シミュレータを用いた実習などを行いました。ISSにおける主要システムの基本構造や機能、搭載する計算機、電力系、熱制御系、環境制御・生命維持系といったサブシステムやロボティクスに関する訓練を行いました。
この訓練は、引き続き7月にも行います。
基礎訓練レポート6月分は7月中旬に掲載予定です。お楽しみに。
最終更新日:2000年 6月 15日