宇宙連詩 みんなで紡ごう、宇宙に流れる生命のメッセージ

遠い星まで行かなくても、僕たちの住むここが宇宙

第1話



「宇宙連詩」をひと言で説明できないことが、未だにもどかしいのです。
 そもそも「連詩」という単語すら聞いたこともないという人は多いはず。そんな方たちにとって「連詩」のあたまに「宇宙」という二文字が付いてしまったら、この企画への参加はおろか、理解することさえ投げ出されてしまいそう。
 しかもこの「宇宙連詩」というプロジェクトは、時とところによって見た目が千変万化するものですから、誰でも気軽に飛び込みたいと思うのが難しいかもしれません。
 こんなに楽しい、こんなに心ふるえる企画なのに。

 さて。そんな世の中の抵抗感を少しでも軽くして、一人でも多くの皆さんに参加してもらおうと草の根的に展開するのが、子どもたちを主役にして展開する、この「学校学級宇宙連詩」プロジェクトというもの。
 「宇宙」と言われて構えなくても、私たちが日常を暮らすこの地球の上がすでにもう宇宙の一部です。「連詩」と言われて戸惑わなくても、友だち同士で数行の詩をリレーしていく言葉のゲームと思ってもらっていいんです。
 つまり、それぞれで作った短い詩を次々につなげて、ひとつの大きな詩作品を残そうよ、という、一生ものの楽しい詩の試み、それ以上でもそれ以下でもないのです。
 詩を書くことはちょっと特別で、そうでなければとても個人的なものと思われがちだから、照れちゃうな、というひともいるでしょう。
 でもその特別な「非日常」という時間の中に、実は私たちが生きていく上で大切なことがたくさん詰まっています。見たこともない世界が息をしずめて待っています。
 私は、このわくわくする計画のナビゲーター役として、子どもたちを(時には大人たちも巻き込んで)、参加したみなさんの内側に、実際の宇宙よりももっと広大な宇宙があることを証明していこうと思います。
 参加者の皆さんが他でもない自分自身にびっくりしたり、感動したりする「学校学級宇宙連詩」の風景を、このコーナーでは次々にご報告していきます。

覚 和歌子

プロフィール





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