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"ISS Research Award"は、イノベーションの創出や顕著な成果等、ISSで素晴らしい成果を上げた研究を選定し、表彰するものです。米国のAAS(American Astronautical Society)が、NASAやCASIS(The Center for the Advancement of Science in Space:米国のNPO法人)や各国際パートナーからノミネートされた候補より選び、毎年米国で開催されるISS R&D Conference(NASA, AAS, CASISが主催するISSの様々な活動を紹介するイベント)の中で表彰しているものです。
2013年の第2回ISS R&D Conferenceを始まりに、2015年の第4回までに、計33件が表彰されています。日本の実験では2014年の第3回に於いて、「きぼう」船外実験プラットフォームを利用した「JEM-GLIMS(雷放電観測)(*1)」の成果が日本として初めての受賞でした。2016年の第5回では、計7件が新たに選ばれ、内2件は日本の研究テーマです。
米国のISS科学研究が中心の中で日本の研究が表彰されることは、日本のISS研究のレベルの高さを示すものです。
I. Compelling Results in Biology and Biotechnology for Antimicrobial Agent Development | ||
受賞者: 阪本泰光 (岩手医科大学) | ||
共同研究者 |
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受賞理由:(現地情報より、JAXAがまとめたもの) | ||
・ISSを活用し、広く健康問題を解決することが期待される有望な科学成果を生み、科学雑誌Scientific Reportsに掲載された。本研究により、宇宙環境が国民生活や民間企業の市場拡大に広く役立つことを示し、宇宙利用研究が国民・企業にとってより身近な存在として、今後更に活発な研究が行われることに向けて、大きく貢献した。 <解説> http://www.jaxa.jp/press/2015/06/20150610_dpp11_j.html |
II. Innovation in Earth and Space Science for MAXI | ||
受賞者: MAXIチーム 三原建弘 (理化学研究所) | ||
受賞理由:(現地情報より、JAXAがまとめたもの) | ||
・MAXIは、ブラックホール候補天体の発見やX線連星パルサーの観測等、X線天文学における数々の世界的な新発見を創出し、科学雑誌ネイチャー等へ掲載される等、本分野の発展に大きく貢献した。 <解説> http://maxi.riken.jp/topics/ |
この授賞は、JAXA、長岡技術科学大学の小笠原渉先生(岩手出身)、鈴木義之先生、昭和大学の田中信忠先生、多くの学生をはじめとして、ここに書ききれないほどの多くの共同研究者の方々の力によるものです。また、「きぼう」日本実験棟での結晶化実験では日本人の若田光一宇宙飛行士、古川聡宇宙飛行士、油井亀美也宇宙飛行士と海外の四人の宇宙飛行士にもご協力いただきました。地上での放射光実験では、高エネルギー加速器研究機構、大阪大学蛋白質研究所、SPring-8にもご協力いただきました。宇宙での蛋白質結晶化実験は、ここ数年で日本や米国の大手製薬企業も参加し始め、企業にも広がりつつあります。近年、抗菌薬の効かない病原菌の出現により、効果のある抗菌薬がなくなってしまう時代が訪れつつあります。我々の研究が即座に新規抗菌薬の開発に結びつくわけではありませんが、様々な基礎研究を通じて抗菌薬の開発が行われることの一助となればと考えています。我々の共同研究の輪は、さらに大きくなりつつあります。今後も研究を進めていきますのでご協力をお願い致します。
この度は日本の装置であるMAXI(全天X線監視装置)が、栄えあるアメリカ宇宙航空学会のISS R&D会合賞を頂くことになり、大変名誉なことだと思っております。これは、今までMAXIを製作、打上げ、運用と助けて下さったJAXAの皆様と強いサイエンスを貫徹した理化学研究所を始めとするMAXIチームの方々のおかげであると感謝しております。MAXIは運用開始7年を経てまだまだ正常に動作しております。継続は力なりを銘に新しい装置とともに連携し、日本のステータスを示すべく、さらなる成果を上げていきたいと思います。日頃は宇宙飛行士の活躍に隠れて目立ちませんが、JEMを使った地道な宇宙科学研究もなされており、世界的に評価されていることを、これを機に皆様に知っていただければ幸いです。
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