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第23回宇宙ステーション利用計画ワークショップレポート

 平成13年度は、砂防会館シェーンバッハ砂防(東京都千代田区)におきまして、7月23〜25日の3日間にわたり開催しました。
 第23回目を迎えた今回のワークショップでは、第1日目の全体会にて、NASDAおよび国際宇宙ステーション(ISS)プロジェクトに参加している他の海外宇宙開発機関(NASA、Rosaviakosmos、ESA、CSA)から活動状況について紹介し今後の国際協力のあり方などについて討論を行いました。第2日目には、微小重力分野、ライフサイエンス分野、宇宙医学分野の分科会に分かれ、「きぼう」船内実験室を利用するそれぞれの分野の課題および方向性について会場参加者も含めた討論を行いました。最終日の第3日目には、地球科学・地球観測分野、宇宙科学・天体観測分野、技術開発分野の分科会に分かれ、「きぼう」船外実験プラットフォームを利用するそれぞれの分野の課題および方向性について会場参加者も含めた討論を行いました。
 ワークショップには、一般、企業、大学関係者、研究者合わせてのべ686人が参加し、盛況のうちに終了しました。

開催案内
開催結果について
開催結果詳細

開会挨拶
菅野卓雄宇宙環境利用研究委員会委員長 文部科学省研究開発局
宗永隆男宇宙利用推進室長


パネルディスカッション 〜「ISS利用の展望」〜
 NASDAおよびNASA、Rosaviakosmos、ESA、CSAからのISS利用準備状況および今後の展望について報告を行った後、ディスカッションが行われました。
 NASDAは「きぼう」日本実験棟の利用準備状況について報告し、科学技術分野の実験テーマ状況ならびに商業利用に向けた応用化研究および「きぼう」に搭載される実験装置の開発状況について報告を行いました。
 各国共通の認識としては、ISS搭乗員の作業時間(クルータイム)に限りがあり、実験装置の自動化を図ったり、効率良い実験計画を作成するなどして、クルータイムを有効に活用すべく国際協力を通じて調整していくことになりました。
 NASDA清水順一郎
主任研究員
浅島 誠ライフサイエンス専門委員会委員長竹内 伸微小重力科学専門委員会委員長
NASA Dr. Kathryn Clark
Rosaviakosmos
Dr. Tatiana V. Vasilieva
ESA Dr. Karl H. Knott
CSA Dr. Barry L. Wetter


報告 〜「「きぼう」利用多様化に向けた取組」〜
NASDA小沢秀司
宇宙環境利用推進部長
 小沢秀司宇宙環境利用推進部長からの報告で、欧米ではISSの商業利用の機運が高まっており、日本でも「きぼう」日本実験棟を科学研究や技術開発分野以外の利用や民間企業による利用などを進めていくことを報告しました。
 「きぼう」は以下の3つを軸として、利用多様化の推進を図っていきます。

 ・商業利用の推進政府資金から民間資金へ
 ・ユーザ層の拡大専門的・学問的から一般的・大衆的へ
・利用分野の拡大自然科学から人文社会/文化/教育/娯楽へ

講演 〜「先導的応用化研究の現状と展望」〜
NASDA澤岡 昭宇宙環境利用応用化研究推進グループ研究統括リーダ
 澤岡 昭宇宙環境利用応用化研究推進グループ研究統括リーダから次のような報告がありました。
 先導的応用化研究は、宇宙実験の成果を地上の生産活動などに応用することを目的として開始したものです。
 これからは、NASDAもユーザのニーズを把握し、宇宙環境を利用しやすくしていく努力をしていかないといけないと話されていました。
パネルディスカッション 〜宇宙環境利用の現状と将来−宇宙開発と宇宙利用の理念−〜
NASDA井口洋夫宇宙環境
利用研究システム長
 始めに井口洋夫宇宙環境利用研究システム長から宇宙開発と宇宙利用の理念についてパネルディスカッションの口火が切られました。
 まず現時点で最も重要な仕事として、ISSの本格的運用開始後に切れ目無く実験を実施するために、今から地上研究で準備をし、更に新たな研究者の参入により、宇宙環境利用の底辺を広げていく必要があること、また、宇宙実験で成果を上げるためには地上で徹底的に準備する必要があることを挙げ、その例として研究システムで進められている光通信用レーザ素子に有望な化合物半導体結晶育成研究について説明しました。
 次の段階として、10年、15年後を考えた場合、我々人類が離れて地球を見ることができる新たな星を作ったという観点から、ISSを文化的、社会的、教育的インフラとして利用することにより、次世代の人材育成へ貢献し、人類未来の明るい展望を開いていくことを目指す。その次の第3段階として、外から地球を観察することによって、地球環境の大切さや人類調和の必要性など新たな価値観を醸成し、ISSが地球を譲る一端を担うという意見を述べました。
NASDA向井千秋宇宙飛行士
 向井千秋宇宙飛行士から次のような意見が出されました。
 スペースシャトルを使用したスペースラボで様々な実験を行っており、宇宙環境利用の場は既に存在している。そこでは、地上でも困難な精度で実験データの取得を行ったこともある。ISSが定常運用されるようになればさらに高度な実験が期待できる。
 「職場は宇宙」から「宇宙は職場であり、遊び場であり、生活の場であり、創造の場である」というように広がっていることを強調しました。そして、「無重力を体験した者は重力の“重さ”を知ることができる」の一言は、多くの科学者・技術者に感銘を与えました。
向井千秋宇宙飛行士のプレゼンテーション(一部)

 NASDA佐藤文隆宇宙環境利用研究システムアドバイザ
 佐藤文隆宇宙環境利用研究システムアドバイザから、次のような意見が出されました。
 ISSから宇宙を見るのと同じように地球を見る「地文台」になるのも良いのではないか。またISSからの信号を地上で受け、ISSが上空を通過したときに時計がアラームを鳴らすような、ISSが今私達の上空を飛んでいるんだと言うことを日常生活の中で実感できるものがあると良い。お月見のようにISSを見、ISS句会や撮影会を行ったり、ISSという人類共通の物を通じて人間の交流も考えていけるのではないかと話されました。


 NASDA中川久定宇宙環境利用研究システムアドバイザ
 中川久定宇宙環境利用研究システムアドバイザから、次のような意見が出されました。
 ISSに対する視点を一度クリアして考えたい。ISSの価値は科学実験や商業利用だけではない。宇宙からの美しい映像を見ることができるが、実際の地上では各地で紛争が起きている。それ以外にも自然災害、環境汚染といった人為的災害など全地球的な危機が起きている。このギャップをどうすればよいのか。
 これら危機に対して全人類的取り組みを考える上で、18世紀ドイツの哲学者カントの「恒久平和のために」にある「世界国家法」の概念が参考になる。ISSの中にいる人は世界のあらゆる国々を代表している。今後多くの国の人々が滞在するようになると、ISSは世界の縮図であり、世界のあらゆる問題が非常に簡単な形で出てくる。ISS内部はこの世界国家法の概念を適用し、恒久的平和を小規模な形で実現できる実験の場として理想的である。
 つまり世界のあらゆる問題が非常に簡単な形で現れるISS内部での日常生活において、恒久的平和を小規模な形で実現しようとする試みは、地球上の紛争解決の参考となるであろう。また世界中の人々が代表者をISSに送り、地上の各種問題を議論する。これはISS以外に最適な場所は考えられない。地球に取り返しがつかない危機が迫っているときに、ISSは我々地球の全ての人間にとって地球を破滅から救う残された唯一のチャンスであるかもしれない。このチャンスを逃すべきではない。


展示コーナ

最終更新日:2002年6月20日

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