■概要と目的

■研究の条件

■KOKORO Project

■COSMOS Project

■W-HERE Project

■AASメンバー

「心」は宇宙と人間の接点であり、芸術の本質とつながっている。“KOKORO Project”は、宇宙環境において人間の感性の純粋な姿を引きだし、日本文化から人類へのグローバルなメッセージの発信をめざすものである。

その目的は次の点にある。
（1）宇宙環境における心的感性的なコミュニケーションのあり方を探ること
（2）微小重力環境固有の感性的表現の可能性を探ること
（3）微小重力環境を感覚的に提示することで宇宙についての人々の直感的理解を促進すること

“KOKORO Project”は、次の二つの領域からなる。

［A］芸術実験空間の研究開発

宇宙環境における知覚と精神の変容を探り、新たな表現への手がかりとする実験空間を研究開発する。
A - 1（きぼう内）：地上よりJEMへの持込が可能で、「きぼう」の保管室等で実用可能な、コンパクトな身体的スケールの作品／装置の構想・創作。これはそれ自体「心の場」という芸術表現でもある。
A - 2（地上用)：A - 1と同様の内容を含み、宇宙環境と相対させながら実験データ(数値データ、感覚的データ、表現要素になりうる素材）を収集し、新しい表現への手がかりをさぐる地上での実験空間の構想・創作。

［B］芸術実験シナリオおよび装置の研究開発

きぼう内ないし船内保管室（さらに船外暴露部）において、微小重力環境固有の物理的条件を生かした芸術表現及び芸術的コミュニケーションのための装置や素材、実験シナリオを研究開発する。
またそのために、ISS建設過程におけるスペースシャトルのフライトの機会などを利用して、種々の予備実験を提案・実施する。

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国際宇宙ステーションと地上という二つの「ここ（here）」が交わるなかで、広大な宇宙における人間の位置を問いかけること――「私たちはどこ（where）にいるのか」――をテーマに、宇宙と地上をつなぐ双方向的な芸術実験プログラムを検討する。
これは、MUSEプロジェクトの社会的公開のあり方を研究・実践することにも結びついている。

主な手段としては下記の項目が考えられる。

（1）インターネットや放送システムによるもの（宇宙から地上へ／地上から宇宙へ）

（2）展覧会・レクチャー・ワークショップによるもの（成果物の公開／さらなる研究開発のために）

（3）出版によるもの（Book／CD／DVD／WEB etc.）

AASメンバー
（2004年3月31日現在）
*研究代表