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上:NASDAヒューストン駐在員事務所にて
右から野口、土井、向井、若田宇宙飛行士
2002年8月19日

宇宙飛行士とのインタビューは、“MUSE計画”を構成する“COSMOS Project”のうちでもっとも重要な位置にあった。宇宙飛行士の語るリアルな宇宙体験そのものが、あらゆる二次的情報にもまして、われわれの思考と計画を進める指針となった。何よりも感銘を受けたのは、宇宙飛行士の方々の並外れた直観力、機知に富んだ想像力、快活な人柄であった。
インタビューの主な目的は次の点にあった。

(1)宇宙を実際に体験した宇宙飛行士との対話から、宇宙環境のリアリティをできるだけダイレクトに探り、その特殊な物理的・感覚的・精神的条件を把握すること。

(2)宇宙飛行士とのコミュニケーションを通して芸術に関わる相互理解を促進し、アイデアや知見を交換する中で、具体的な芸術実験にむすびつけること。

(3)宇宙からの視点によって、芸術と人間存在のあり方を再検証する機会を得ること。

貴重な時間を割いてインタビューに応じて下さった宇宙飛行士の方々と、得がたいインタビューの場を用意して下さったJAXAのスタッフのみなさまにあらためて心からお礼を申し上げたい。ここに収録できたインタビュー記録は、今後の宇宙環境の芸術的・人文社会的研究にとって貴重な基礎資料になると信じる。

インタビュー(報告会や講演後の質疑などを含む)は次の6点である。


土井隆雄 宇宙飛行士 1998年1月28日 筑波宇宙センター
向井千秋 宇宙飛行士 1999年11月8日 NASDA本社第5会議室
若田光一 宇宙飛行士 2001年1月24日 筑波宇宙センター
毛利 衛 宇宙飛行士 2001年3月27日 筑波宇宙センター
野口聡一・土井隆雄・向井千秋・若田光一飛行士 2002年8月19日 NASDAヒューストン駐在員事務所

向井千秋 宇宙飛行士

2002年8月19日 ヒューストン、某シーフードレストラン
星出彰彦 宇宙飛行士 2003年12月20日 京都市立芸術大学大学会館

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