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きぼう完成10周年にあたって

最終更新日:2019年7月19日

今日で国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟の軌道上組み立て完成から10年が経ちました。ちょうど10年前の今日、宇宙にいた私は、まさに「きぼう」の最終の組み立て作業を行っていました。その4か月以上前にISSに到着し、初めての長期滞在ミッション中、連日多くの実験作業等を行いながら、「きぼう」船外実験プラットフォームのISS到着に向け準備も慎重に行ってきました。一緒に訓練を重ねてきた軌道上のクルー、そして、筑波とヒューストンをはじめ世界各国の運用管制チームの皆さんとのチームワークで「きぼう」の軌道上組み立てを無事完了できた喜びを皆と分かち合った事がつい昨日の事のように思い出されます。

この10年間、「きぼう」では、無重量環境を利用した様々な科学実験や船外環境を利用した宇宙観測等の利用ミッションの実施と共に、様々な有人宇宙技術も獲得してきました。タンパク質の結晶生成実験を通じた新薬設計への貢献や、小動物飼育ミッションによる老化現象の解明など、皆様の日常の暮らしに役立てるための成果も生み出してきました。

今、有人宇宙活動は新たな時代へ移ろうとしています。「きぼう」利用において成熟した一部の事業については民間企業に移管し、超小型衛星放出や船外での軌道上実証サービスを民間が事業展開しています。また、国際的な有人宇宙探査に向けて「きぼう」でもその研究開発のための技術実証を開始します。地球に近い有人施設として、「きぼう」を研究開発だけでなく様々な目的でより多くのプレーヤーが活躍できる場にするための取り組みをこれからも推し進めていきます。


2019年7月19日
有人宇宙技術部門長
若田光一

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