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1月27日、国際宇宙ステーション(ISS)の第48次/第49次長期滞在クルーに任命されている大西卓哉宇宙飛行士が、JAXA筑波宇宙センターで報道関係者に向けた訓練公開と記者会見を行いました。
訓練は、「きぼう」日本実験棟のエアロックのモックアップ(実物を模擬した訓練用施設)を利用して、船外実験プラットフォームに設置予定の「中型曝露実験プラットフォーム(i-SEEP)*」、および「小型衛星放出機構(J-SSOD)」を船外に搬出する準備の訓練が公開されました。
その後、大西宇宙飛行士は、集まった多くの報道関係者らに対して、これまでの訓練や自身のミッションの概要を説明しました。大西宇宙飛行士は、「きぼう」の利用ステージが高度化・高頻度化していることを述べたほか、自身が学生時代に航空宇宙材料を勉強していたことから、材料実験に携わることが楽しみであると述べました。また、ロボットアームの操縦技術は自身の一番の強みであると考えていることなどを語りました。
質疑応答では、ミッションに向けた意気込みなどについて、報道関係者からの質問に答えました。
大西宇宙飛行士の記者会見に先立ち、地上でISSの運用を支える業務の一部として、インクリメントマネージャ(IM)の責務が紹介されました。インクリメントとはISSの運用期間単位(第○○次長期滞在)のことです。JAXAでは、2015年度(27年度)後半から、IMを指名した体制にて、各インクリメントの目標設定・重点ミッションを設定し、それに向かって活動しています。インクリメント47/48担当の尾藤日出夫IMが登壇し、「きぼう」の利用における目標や予定されているミッション内容が紹介されました。
また、「きぼう」運用管制チームを代表して、大西宇宙飛行士の長期滞在前半となるインクリメント48担当の中野優理香フライトディレクタが登壇し、フライトディレクタの責務を紹介しました。
今回の記者会見は、ISS長期滞在ミッション前最後の帰国の機会に合わせて行われました。今後2月上旬まで筑波宇宙センターで「きぼう」のシステム機器や実験に関わる訓練を行う予定です。日本での訓練を終えた後は、6月頃からのISS長期滞在に向け、米国とロシアで最終的な訓練を行います。
国際宇宙ステーション(ISS)第48次/第49次長期滞在ミッションのJAXAロゴは、大西卓哉宇宙飛行士が民間航空機のパイロット出身であることから、三角形の"翼"をモチーフにデザインしました。大西宇宙飛行士の名前の先に並ぶISS、月、火星は、大西宇宙飛行士がISS /「きぼう」日本実験棟の利用をさらに推し進め、その先にある将来の宇宙開発を見据えて日本の有人宇宙活動を拓いていくことを表現しています。
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