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「第10回航空機による学生無重力実験コンテスト」実施テーマの選定結果について

最終更新日:2012年8月28日

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、大学生等を対象に「第10回航空機による学生無重力実験コンテスト」の実験テーマ募集を行いました。

有識者によるテーマ選定委員会で、学生ならではの独創性や無重力環境を活かしているかなどの基準を踏まえて審査した結果、19テーマの提案から、下記のとおり無重力実験を実施する5テーマを選定しましたので、お知らせします。

1. 選定テーマ名

テーマ名 代表提案者
(所属学校名)
概要
重力変化における右心機能の非侵襲測定 神山 健太
(東洋大学)
加重力・微小重力下で、提案者らが開発した外耳道内圧測定装置による測定を行い、宇宙環境下における右心機能診断装置としての有意性を示す。
泡花の成長 増本 優衣
(お茶の水女子大学)
レモン汁とベーキングパウダーによって発生する炭酸ガスを使い、微小重力環境下での化学ツリー成長現象を観察する。
気泡表面における結晶核形成の“その場”観察 五十嵐 愛子
(東北大学)
過冷却水に含まれる気泡からの結晶核形成を光学的な方法にてその場観察し、結晶核形成の条件依存性を調べる。
静電力を用いた小惑星からのサンプリング技術 芦葉 健太郎
(早稲田大学大学院)
微小重力下で、提案者らが考案した静電力を利用した粒子採取システムの有効性を示す。
微小重力下における土壌粒子モデル間隙中の水分移動 名倉 理紗
(明治大学)
土壌粒子モデルとしてガラスビーズを使い、微小重力下で、異なる配列の粒子間隙中を移動する水分挙動を解析する。

2. 今後の予定

  • 平成24年9月~12月  提案者による実験装置の製作・技術調整
  • 平成24年12月            航空機実験の実施
  • 平成25年12月~3月  データ解析、速報・報告書提出

【コンテストの概要】

本コンテストは、無重力実験への学生の参加を通じて、宇宙環境利用への理解・関心を深めると共に、将来の宇宙開発を担うべき人材の育成に寄与することを目的としています。

航空機を放物線飛行させることで、機内には約20秒間の無重力(無重量)状態が作り出せます。学生自身で実験装置を製作して航空機に搭乗し、この無重力状態を利用した科学・技術・教育・芸術など様々な分野の実験を行います。

「第10回航空機による学生無重力実験コンテスト」参加者募集のお知らせ(募集は終了しました)
航空機による学生無重力実験コンテスト

【来年度以降のコンテストの予定】

JAXAは、来年度以降も本コンテストを継続的に実施する予定としております。来年春頃に募集をいたしますので、多くの学生の皆様からの応募を期待しております。

 
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