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東日本大震災に関して、JAXA宇宙飛行士および宇宙飛行士候補者からメッセージが届きました。また、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の宇宙飛行士により、被災した東北地方の撮影が3月13日から14日にかけて行われました。
さらに、日本時間4月13日(火)午前0時45分から、「きぼう」日本実験棟で行われた有人宇宙飛行50周年を記念して行われたISS第27次長期滞在クルーの軌道上記者会見でも、ロシア、NASAの長期滞在クルーから、被災者へのメッセージが届きました。
アレクサンダー・サマクチャイエフ宇宙飛行士からのメッセージ
このような悲劇は、世界中にショックを与えたと思います。このような自然災害が島国の日本を襲ったわけです。
我々クルーを代表して、宇宙からのモニタ能力を高めていく必要があると思います。世界中の科学の知見を利用し、自然災害を新しい形で監視していくことが、世界のあらゆるところで必要になっていくと思います。
また、隣の国のロシア人も、近いので、日本の方々の苦しみに思いを馳せました。このような災害は、我が国に起こっても何ら不思議はないわけです。我々も悲しみを共有します。できる限りの支援をしていきたいと思います。
全ての日本国民の皆様、家族や友人を亡くした皆様にお悔やみ申し上げたいと思います。
今日は有人飛行から50周年でもあります。この記念日のお祝いもお伝えしたいと思います。
ロナルド・ギャレン宇宙飛行士からのメッセージ
我々は大変美しい「きぼう」日本実験棟にいます。これは、日本の方々が20年をかけて努力なさってつくったものです。このような国際協力の強みというのは、苦しい時も良い時も一緒になって協力し合うということです。
スペースシャトルコロンビア号の事故の時にも、国際的にみんながサポートしてくれました。そこでみんなで乗り越えて、国際宇宙ステーションをつくりました。JAXA、日本の皆様に寄り添って大変な危機を乗り越えたいと思います。
日本の皆様にお悔やみ申し上げますし、ISSからできることをしていきたいと思います。このように会見を日本の実験棟「きぼう」でできることを光栄だと思っています。
野口宇宙飛行士からのメッセージ
この度の大震災に際し、被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
岩手県は、6年前に私が初めて宇宙に行ったとき宮沢賢治さんの草稿をお預かりし一緒に宇宙に行った縁があります。宮城県にあるJAXA角田宇宙センターには学生の頃から何度も足を運びお世話になりました。福島県にあるIHI相馬工場にはかつての同僚が働いており、今も復旧に向けて努力していると聞きました。東北・関東の各都県の皆さん、いろいろと不便なことが多くご苦労が続くと思いますが、一日も早い復興を切にお祈りいたします。
星出宇宙飛行士からのメッセージ
大震災で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
宇宙飛行で困難を乗り越えるのに必要なのは、自己管理とチームワークだと思います。
自らの安全や健康に目を配った上で、互いに思いやりを持って助けあうことにより、初めてミッションを達成することができます。
今、まさに日本が一丸となって大きな困難に立ち向かう時です。みんなで力を合わせて乗り越えましょう。
2008年に宇宙から見た美しい東日本の、一日も早い復興をお祈りいたします。
山崎宇宙飛行士からのメッセージ
この度の大震災で被災された方々にお見舞い申し上げると共に、今も苦境の中にいらっしゃる方々の生活が早く落ち着きを取り戻すことをお祈り申し上げます。
懸命な救助活動、福島第一原子力発電所の安全化を図るための必死の活動を見るたびに胸が熱くなります。自衛隊、警察、消防署、原発関係者、各自治体、各機関、ボランティアの方々のご尽力に心より敬意を表します。
日本の復興に向けて、私達の力を合わせ、未来への希望へとつなげていきましょう。
油井宇宙飛行士候補者からのメッセージ
まず最初に、今回の大震災において被災された方々に対し心よりお見舞い申し上げると共に、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
私は、宮城県の航空自衛隊松島基地において、約1年間パイロット訓練を受けた事があります。非常に美しい自然と街並み、人情に厚い地域の皆様方との思い出は、今も私の心に深く刻み込まれています。今回の災害において、その美しい街並みが大きな被害を受け、多くの方々が苦しんでいる事に、大変心が痛みます。
被災された皆様は、通常の生活と異なり大きなストレスを強いられている状況であると思います。そのような中でも、希望を失うことなく少しずつ前に進んでいただきたいと思います。現在、日本中或いは世界中の方々が、皆様方の為に救援・援助を申し出ています。今後の復旧に向けた取り組みは、長期に亘るものと思いますが、皆様は決して一人ではありません。必要な時は他人を頼り、苦難を分かち合いながら前進することで、再び美しい街並みを取り戻すことが出来ると信じています。
今後の復興に向けた努力に対し、私に出来ることがあればどのような事でも実施したいと思っています。私が宇宙に行くことが出来るのは何年後の事かわかりませんが、その時には宇宙から皆様方によって再建された街並みを撮影したいと思います。その時まで、皆様方の苦難を常に心にとめて、日々の訓練を頑張っていきたいと思います。
大西宇宙飛行士候補者からのメッセージ
この度の大震災で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
私が住んでいるアメリカ・ヒューストンでも、被害の模様が連日大きく報道され、その目を疑うような惨状に心を痛めております。特に以前、エアラインのパイロットとして何度も飛行したことのある仙台空港や、滞在先だった仙台市内の様子には、大きな衝撃を受けました。
地震発生以来、NASAでは日本人というだけで多くの見知らぬ方から声をかけられるようになりました。彼らにとって、未曾有の危機の中にあってもお互い助け合い、たくましく強く生きている被災地の人々の姿は、とても印象的で心に訴えるものがあるようです。どうか世界中が応援していること、そして皆様の姿が世界中の人々に希望を与えていることを忘れないでいただきたいと思います。
皆で力を合わせて頑張りましょう。
金井宇宙飛行士候補者からのメッセージ
被災地の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
宇宙飛行士候補者となる前には、青森県で勤務していたことがあり、バイクに乗って東北各地を旅して回った楽しい記憶があります。現在、懐かしい記憶にある地域の、皆さまが直面している厳しい困難を思うと、心が痛みます。
元自衛隊医官としては、すぐにでも被災地に駆けつけ、診療活動など直接的な活動にたずさわりたいところですが、現在はアメリカ・ヒューストンで訓練中の身のため、直接的な支援ができないことを心苦しく思っております。
一方で、困難な状況にも関わらず、取り乱すことなく、お互いに助け合っている日本人のニュースは当地でも報道され、一緒に勤務するアメリカ人の同僚たちからも、日本人の底力を賞賛されているところでもあります。
日本人のひとりとして、何かしら皆さまのお役に立たちたい、少しでも手助けになりたいと考えております。
この度の大震災からのいち早い復興を祈念しております。
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