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「第8回航空機による学生無重力実験コンテスト」実施テーマの選定結果について

最終更新日:2010年9月 7日

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、大学生等を対象に「第8回航空機による学生無重力実験コンテスト」の実験テーマ募集を行いました。

有識者によるテーマ選定委員会で、学生ならではの独創性や無重力環境を活かしているかなどの基準を踏まえて審査した結果、28テーマの提案から、下記のとおり無重力実験を実施する5テーマを選定しましたので、お知らせします。

1.選定テーマ名

テーマ名 代表提案者
(所属学校名)
概要
ヒレの動きおよび筋活動はコイの姿勢制御にどのように関与するのか? 大平 宇志
(大阪大学)
ヒレ直下の筋および体側に記録用電極を刺入したコイを用い、重力感受依存性的な姿勢保持機構が存在するか否かを調べる。
微小重力下における化学発光のふるまい 小暮 一馬
(北海道大学)
ケミカルライトなどの発光に必要な二つの成分の液滴を接触させ、地上と異なった化学反応/発光の様子を観察する。また、拡散速度を推定する。
液体中における微粒子の沈殿・拡散の観察 河口 楓
(北海道大学)
溶液中の微粒子(10~100μm程度)が作り出す配列秩序形成を顕微鏡観察し、拡散挙動、重力の影響などを調べる。
微小重力下での気体、液体、固体混合物の挙動観察 木村 僚子
(九州大学)
発泡性入浴剤を微小重力下で水球に入れる、水滴と接触させるなどの方法で発泡させ、その挙動を観察、重力の影響を考察する。
将来の宇宙利用を見据えた膜面展開特性に関する研究 和泉 有祐
(東京大学)
膜面の宇宙での挙動を明らかにするために、大気中での無重力環境下における膜模型の回転およびインフレータブルによる展開の観測を行う。

2.今後の予定

  • 平成22年9月~12月  提案者による実験装置の製作・技術調整
  • 平成22年12月           航空機実験の実施、データ解析、成果速報

【コンテストの概要】

本コンテストは、無重力実験への学生の参加を通じて、宇宙環境利用への理解・関心を深めると共に、将来の宇宙開発を担うべき人材の育成に寄与することを目的としています。

航空機を放物線飛行させることで、機内には約20秒間の無重力(無重量)状態が作り出せます。学生自身で実験装置を製作して航空機に搭乗し、この無重力状態を利用した科学・技術・教育・芸術など様々な分野の実験を行います。

 
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