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宇宙実験の実施

Mouse Stress Defense実験

Mouse Stress Defense実験は、宇宙放射線などに起因する酸化ストレスや微小重力によるメカニカルストレスなど、人類が宇宙環境に滞在した場合に直面する医学的リスクを明らかにし、いかに宇宙ストレスを回避するか、その方策を開発することを目的とします。

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Mouse Stress Defense実験は、一群の生体防御遺伝子を制御する転写因子で宇宙ストレスに対しても防御的に働くことが予想される転写因子Nrf2に注目し、Nrf2欠失マウスと野生型マウスを「きぼう」船内で30日程度飼育したのち地上に帰還させ、Nrf2活性が宇宙ストレスに対する生体防御に貢献している様子を明らかにし、宇宙環境におけるリスク軽減にNrf2誘導剤が有効であることを実証することを目指します。

宇宙ストレスへのNrf2による予防効果が明らかになれば、宇宙滞在のリスク軽減として、Nrf2誘導剤の応用が期待されます。また、Nrf2を標的にした酸化ストレスやメカニカルストレスへの適応戦略の開発は、宇宙滞在のみならず、地上での高齢化・高ストレス社会が抱える課題(がんや骨粗しょう症など)を克服するための方策として新たな応用・展開が期待されます。

これらの実験のため、サンプルケース近傍にBio PADLESも搭載され、搭載期間中の生物試料の被ばく線量を計測しました。


<搭載期間:2018年4月~2018年5月(31日間)>


Mouse Stress Defense実験に搭載したBio PADLES線量計


被ばく線量の計測結果は PADLESのフライトスケジュール/計測結果

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