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ジョンソン宇宙センター NASAステータスレポート #22 2000年2月21日(月)午後6時00分(米国中部標準時間) 2000年2月22日(火)午前9時00分(日本時間) レーダーによる地球観測が完了し、観測装置の収納も完了した本日、宇宙飛行士達は明日の帰還に備えてシャトルの翼の可動翼や、制御用ジェットの作動試験等を実施しました。 米国中部標準時間2月21日午前5時54分(日本時間2月21日午後8時54分)に、オーストラリアの観測を最後に観測作業を完了したエンデバー号のクルーは、60mの長さのマストをペイロードベイの格納容器に収納しました。このマストはこれまでに宇宙で展開された中で最も長い構造物で、シャトル・レーダー・トポグラフィ・ミッション(SRTM)の船外アンテナを、222時間以上の観測作業の間、支えてきました。 マストの87箇の区画が18分かかって9フィートの長さの格納容器に畳み込まれて行き、マストの引き込み作業はスムースに行われました。この最後のところで格納容器の蓋の3箇の掛け金がうまく固定されなかったため、マストの収納作業は遅れました。初めの2回は掛け金の固定に失敗しましたが、3回目で成功し、米国中部標準時間2月21日午前9時50分(同2月22日午前0時50分)格納容器上の掛け金が固定されました。 SRTMは、4760万平方マイルにおよぶ世界中の観測予定区域のほぼ100%を観測しました。4回観測された面積は米国の面積の2倍以上になります。SRTMプロジェクト・サイエンティストのマイク・コブリック博士はSRTMを「真の偉業」と評しました。今日はフィジー、サンフランシスコ湾地域、カリフォルニア州のパサデナ、カリフォルニア州パームデール付近のサンアンドレアス断層の画像、それにパサデナからパームデールへのサンアンドレアス断層に沿った飛行アニメーションなどが新たに公開されました。 本日の午後はコマンダーのケビン・クレーゲル、パイロットのドミニク・ゴーリィ、フライトエンジニアのジャネット・カヴァンディがエンデバー号の翼の可動翼(エレボン、ラダー)と、姿勢制御装置のジェットをテストしました。レーダー観測装置とKuバンドアンテナの収納と機能停止は完了し、レッドチームのクレーゲル、カヴァンディ、それにゲルハルト・ティエルは船室の片づけを始めました。ブルーチームのゴーリィ、ペイロードコマンダーのジャニス・ヴォス、日本人の毛利宇宙飛行士は片づけを明朝行います。ブルーチームは米国中部標準時間2月21日午後5時44分(同22日午前8時44分)に就寝し、22日午前1時14分(同22午後4時14分)に起床する予定です。 明日は着陸の機会は3回あります。フロリダ州のケネディ宇宙センター(KSC)に2回、もう1回はカリフォルニア州のエドワーズ空軍基地です。最初の機会ではエンデバー号はKSCに米国中部標準時間午後3時50分(同2月23日午前6時50分)に着陸します。その1周後にあと1回、KSCに午後5時22分(同午前8時22分)に着陸する機会があります。3回目の機会は午後6時48分でエドワーズ空軍基地への着陸です。最後のエドワーズ空軍基地への着陸はSTS-76のときで1996年3月でした。KSCへの着陸は横風と、低層雲が主な不安要素となっています。KSCの天気予報は水曜日も木曜日も改善の見込みはなく、エドワーズも火曜日以降は悪化の傾向にあります。 アースカムは225時間の活動期間に2715枚の画像を撮影しました。75校を越える世界中の中学校が参加しました。これまでの1回の飛行での撮影枚数の最高記録はSTS-86のときの670枚でした。今回の飛行での撮影合計枚数は過去の全飛行での合計枚数を越えています。 この次のステータスレポートは米国中部標準時間2月22日午前6時(同2月22日午後9時)頃に発行する予定です。 出典:NASA/JSC MCC Status Report http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts99/STS-99-22.html
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