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ジョンソン宇宙センター NASAステータスレポート #18 2000年2月19日(土)午後6時00分(米国中部標準時間) 2000年2月20日(日)午前9時00分(日本時間) ミッションマネジャーが昨日、地球表面の観測を時間を延長して実施するという決定を下したことで、エンデバー号の宇宙飛行士達は米国中部標準時間2月21日午前5時44分(日本時間2月21日午後8時44分)までデータ収集を行うことになりました。その時点からミッションの残りの作業として、60mの長さのマストを収納するための準備を開始します。観測時間を9時間延長したことにより、シャトル・レーダ・トポグラフィ・ミッション(SRTM)の観測目標のほぼ100%の地域がカバーできることになります。 このミッションの目標とする観測面積は約4760万平方マイルにおよびます。本日の正午までに観測目標の92%、約4400万平方マイルが観測されました。その内65%の3100万平方マイルは2回以上観測されています。ミッション終了までに観測されないのはわずかに8万平方マイルですが、これは殆どが北米の地域です。この地域については高精度の地図がすでに作られています。 科学者達は、得意満面に新しい画像を公開しました。ハワイのオアフ島、モロカイ島、ラナイ島と西マウイ島、テキサス州のダラス、オーマンのサララ、オーストラリアのタスマニア島などです。ミッションスペシャリストの毛利宇宙飛行士の故郷の北海道とブラジルの、クイックタイム・ムービーも公開されました。ジェット推進研究所の科学者ジェフリィ・プロート博士は「世界中の科学者が立ち上がってSRTMチームを賞賛していることでしょう。」と述べました。博士によれば、SRTMのデータから作られる地図は、考古学者が古代の文化やそれが栄えた土地について研究したり、その文化が滅びた原因を解明したりするのに役立つとのことです。 ミッションの9日目に入りましたがレーダやオービタの機器も正常に稼働しており、観測は予定どおり進捗しています。 本日午前中に7回目の軌道制御を行いました。この制御はフライキャストマヌーバと呼ばれますが、シャトルの機体を観測に適した高度に保ち、また60mのマストに加わるストレスを軽減し、マストの先端の負荷を最小にするために実施するものです。このミッションで実施するフライキャストマヌーバは、これが最後です。 今日の午前中、コマンダーのケビン・クレーゲルと欧州宇宙機関の宇宙飛行士ゲルハルト・ティエルが、オーバーファッフェンホッフェンのドイツ宇宙運用センターとミュンヘンに集まった記者達と交信しました。米国中部標準時間2月19日午後7時19分(同2月20日午前10時19分)にクルーはヒューストン・ライブストック・ショー&ロデオと言う世界最大のロデオ大会に向けてメッセージを送る予定です。 エンデバー号は約150マイル(233km)の高度で地球を回っており、全ての機器は順調に作動しています。 この次のステータスレポートは米国中部標準時間2月20日午前6時(同2月20日午後9時)、または何かイベントが生じたときに発行する予定です。 出典:NASA/JSC MCC Status Report http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts99/STS-99-18.html
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