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ジョンソン宇宙センター NASAステータスレポート #16 2000年2月18日(金)午後6時00分(米国中部標準時間) 2000年2月19日(土)午前9時00分(日本時間) ミッションマネジャー達は本日午後、今回のミッションのデータ収集を9時間延長すると発表しました。これにより地球の観測は米国中部標準時間2月21日午前6時(日本時間2月21日午後9時)頃まで続くことになります。午後4時前にミッション・コントロール・センターから宇宙飛行士のクリス・ハドフィールドがこの朗報を、コマンダーのケビン・クレーゲルを始め他のクルーに伝えました。クレーゲルは「それはすごい。ジェット推進研究所やNIMA(国家画像地理局)の仲間もきっと今頃は大喜びでしょう。」と応じました。 本日の正午(同2月19日午前3時)の時点で観測予定地域の88%、4200万平方マイルを越える面積が観測され、内57%以上、2700万平方マイルを越える面積が2回以上観測されています。エンデバー号は毎分4万平方マイルの面積を観測しており、これはロードアイランド州を2秒で観測できる速さです。 本日、サンアンドレアス断層帯、南カリフォルニアのローズボール地域、ロシア極東のカムチャツカ半島、それにハワイ諸島のオアフ島のレーダー画像が公開されました。科学者達は、今回のシャトル・レーダー・トポグラフィ・ミッション(SRTM)で収集したデータを使って作成される詳細な地図により、山火事、溶岩流、津波や洪水などによる被害をより詳しく分析することができるようになるものと期待しています。 ミッションの8日目も観測は順調に続いており、レーダーやその周辺機器も期待以上の働きをしています。SRTMで利用するXバンドレーダーシステムを提供したドイツ航空宇宙局のX-SARプロジェクトマネジャであるマリアン・ヴェルナー氏は、「全てが信じがたいほどうまくいっています。」と感想を述べています。 本日午前中に、エンデバー号の6名の宇宙飛行士は恒例の記者会見に臨み、米国および日本人記者の質問に答えました。NASAのダニエル・ゴールディン長官とドイツ研究相エーデルガード・ブールマン氏も、ミッションの成功と、収集したデータから作成される高解像度地図が将来有効に活用されることについての祝意を伝えました。 アースカムは過去の成果をしのぐ、活躍をしています。もう1700枚以上の写真を撮影しましたが、これは過去4回の飛行の際に撮影された写真の合計枚数と殆ど同数になります。 エンデバー号は順調に稼働しており、過去に類のない精密な観測が行われています。 この次のステータスレポートは米国中部標準時間2月19日午前6時(日本時間2月19日午後9時)、または何かイベントが生じたときに発行する予定です。 出典:NASA/JSC MCC Status Report http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts99/STS-99-16.html
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