ジョンソン宇宙センター NASAステータスレポート #12
2000年2月16日(水)午後06時30分(米国中部標準時間)
2000年2月17日(木)午前09時30分(日本時間)
エンデバー号の燃料節約により、レーダー観測は予定した期間どおり実施できるのではいかとの確信が深まる中、ミッションは予定期間の中間点に達しました。NASAの副チーフ・フライト・ディレクタのミルト・ヘフリン氏は、「我々はもう本の少しのところまで来ている。」と述べています。
観測運用は11日間のミッションの中間を滞り無く通過しました。ゲルハルト・ティエル宇宙飛行士は、地上から、観測が順調に進んでいるとの報告を受けた際「こちらでは皆喜んでいます。」と答えました。本日の正午の時点までに、目標地域の73%以上、3500万平方マイルの面積が観測されました。これは南北アメリカ、アフリカ、それにオーストラリアを合わせた面積を越えるものです。観測目標地域の38%以上、1800万平方マイルが2回以上観測されました。エンデバー号は陸地の上空を通過しているときは、毎分4万平方マイルのデータを収集しています。
ロシア極東のカムチャツカ半島とモンゴルの北東部のレーダー画像が、新たに今日公開されました。SRTMミッションの画像は、科学者や土地利用計画者などが河川の氾濫や土壌の浸食といった問題点についての理解を深めるのに必ず役立つはずです。
60メートルのマストの先端の小型スラスタの不具合の解析を続ける一方、飛行管制官達はマストの姿勢を維持するために消費する、オービタの姿勢制御システムの燃料を節約する方法を講じています。ジャニス・ヴォスは、コールドガスラインの作動テストを定期的に行っているパイロットのドミニク・ゴーリィとともに、エンデバー号のペイロードベイから小さな白い物体が出ていくのを目撃したと報告しています。それは小さな氷のかけらではないかと推測されています。ブルーチームのもう1人のメンバーである毛利宇宙飛行士は本日、日本の学生達と交信しました。本日遅くにはティエル宇宙飛行士もオーバーファッヘンホフェンにあるドイツ宇宙運用センター(GSOC)の記者からの質問に答えました。
一方、アースカムはこれはこれまでのどのシャトルミッションのときよりも多い1033枚の写真をすでに撮影しています。エンデバー号のフライトデッキの天井の窓に取付けたカメラで、学生達が地球の写真を撮影しています。アースカムは過去の4回の飛行で合計約2000枚の写真を撮影しています。
エンデバー号は依然として、これまでになく正確で広範囲な地球の地図作成のための観測を行っており、非常に安定した状態です。 この次のステータスレポートは米国中部標準時間2月17日午前6時(日本時間2月17日午後9時)、または何かイベントが生じたときに発行する予定です
出典:NASA/JSC MCC Status Report
http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts99/STS-99-12.html
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