ジョンソン宇宙センター NASAステータスレポート #11
2000年2月16日(水)午前06時30分(米国中部標準時間)
2000年2月16日(水)午後09時30分(日本時間)
軌道上及びミッション管制センターでは、エンデバー号には、計画されていた地球表面の70%以上の観測を行うに十分な推進剤と電力があるとの楽観的な見方が広がっています。また、EarthKAMは、1,000枚目の写真送信に成功したとミッション管制センターから宇宙飛行士に伝えられました。
科学者達は、水曜日の早朝までに、目標としている地域の67.2%の観測を終了したことを報告しました。これは、南北アメリカ大陸、アフリカ、オーストラリアを合計した面積に相当します。地球の陸地面積でいえば約56%に相当します。
目標地域の32.5%以上が2回の観測を終えています。これは、おおよそアフリカとオーストラリアの面積を合計したものに相当します。火曜日の午後にブラジル、南アフリカ、ニュージーランド南島の新しいレーダー画像が公開された時、熱狂した科学者達は、SRTM(シャトル・レーダー・トポグラフィー・ミッション)で取得された地球の画像は、これから何十年も使われていくだろうと述べました。
エンデバー号の後方フライトデッキの右舷頭上窓に取り付けられたEarthKAMは、中学生が地球の写真を撮影する目的で使われています。これらの中学生達は、インタラクティブなインターネットのwebページを使用して写真を選んでいます。過去4回のスペースシャトルの飛行においてEarthKAMは、2,000枚以上の写真を撮影しています。
宇宙飛行士達は、シャトルの飛行高度を調整する4回目の軌道制御(フライキャスト・マヌーバ)を実施しました。ペイロードベイ(貨物室)から突き出た長さ60mのマストへ与えるストレスを最小限に抑えながらエンデバー号の軌道調整を行うために、作業指示と時間を注意深く確認しながらこの軌道制御は設定されています。
観測運用は、今のところ問題なく連続的に続いています。エンデバー号は、陸地の上空を飛行している間は、1分間に40,000平方マイルの面積にわたる観測データを取得しています。
飛行管制官達は、長さ60mのマストの先端に取り付けられた小型の窒素ガススラスタの問題に関する原因究明を続けています。彼らは、エンデバー号の姿勢制御システム(RCS)ジェットが使用する推進剤の量を維持するために、いくつかの作業ステップを実施しました。このRCSジェットは、マスト先端に取り付けられた不具合起こしている窒素ガススラスタの代わりにマストの姿勢維持に使われています。飛行管制官とクルー達は、計画された9日と9時間の観測運用を行うのに十分な推進剤と電力があると楽観的に考えています。
ブルーシフトのメンバーである、パイロットのドミニク・ゴーリィとミッション・スペシャリスト(MS)のジャニス・ヴォス、毛利宇宙飛行士は、現在作業中であり、このシフトの前半に毛利宇宙飛行士は、東京及び鹿児島県の屋久島と黒島の子供達との対話を行いました。レッドチームのメンバである、船長のケビン・クレーゲル、ミッション・スペシャリストのジャネット・カヴァンディとゲルハルト・ティエル宇宙飛行士の3人は、現在睡眠中です。彼らは、米国中部標準時間2月16日午前10時14分(日本時間2月17日
午前01時14分)に起床する予定です。
エンデバー号のシステムは、正常に機能しており、これまでになく正確で、広範囲な地球の地形図を作成するためのデータ取得を続けています。 次のミッションステータスレポートは、米国中部標準時間2月16日午後6時(日本時間2月17日
午前9時)または、何かイベントが生じたときに発行する予定です。
出典:NASA/JSC MCC Status Report
http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts99/STS-99-11.html
|