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NASAステータスレポート

ジョンソン宇宙センター NASAステータスレポート #05
2000年2月13日(日)午前06時30分(米国中部標準時間)
2000年2月13日(日)午後09時30分(日本時間)


 日曜日の早朝、エンデバー号のクルーは、トラブルも起こすことなく最初のフライキャスト・マヌーバを完了しました。その少し後でペイロード運用センターは、シャトル・レーダー・トポグラフィー・ミッション(SRTM)は日曜日の早朝までに764万平方マイルの面積のレーダー観測に成功したと報告しました。

 フライキャスト・マヌーバとは、エンデバー号のペイロードベイ(貨物室)から伸ばした約60mのマストが制御中にひずむのを防ぐような形で工夫された軌道制御です。オービタは観測運用中に、尾部を進行方向にしてマストを上の方に向けて飛行しています。軌道制御システム(RCS)をパルス状にして少し噴射することでマヌーバ(軌道制御)を開始します。この時マストは多少変形して後方へしなり、それから再び前方にしなります。マストが前方にしなりながら垂直状態にまで戻った時に、大きな推力を加えます。これにより、マストの動きを抑えつつオービタの速度を増加させます。

 このミッションでは、エンデバー号は比較的低い軌道を飛行しており、地球の上層大気の縁によって減速され、高度が下がります。クルーは毎日、フライキャスト・マヌーバを行い、シャトルを観測に適した高度に維持します。

 エンデバー号のレッドチームである、船長のケビン・クレーゲル、ミッションスペシャリスト(MS)のジャネット・カヴァンディとゲルハルト・ティエル宇宙飛行士の3人は、フライキャスト・マヌーバの少し後に8時間の睡眠につきました。一方、ブルーチームのメンバは、米国中部標準時間2月13日午前0時30分(日本時間2月14日 午後15時30分)に作業につきました。

 クルー達は、2シフト、24時間体制で作業を続け、北緯60度から南緯56度の間を観測します。これは、南極を除くすべての南半球の大陸と北半球の大陸のうちグリーンランドの南端、アラスカ南部、ロシアのセントペテルスブルグを結ぶ線から南をカバーしています。このエリアは、地球の人口の95%以上が住んでいる場所になります。

 エンデバー号の全システムは引き続き正常です。クルーと、ヒューストンのフライトコントローラ達は、SRTMの船外アンテナの端に取り付けられたコールド・ガスジェットの状況をモニタしています。彼らは、ガスの消費状況と、スラスタの推力の不足について注視しています。このガスジェットはマストの姿勢を維持するように設計されたものです。このガスジェットの問題は観測活動には影響はありません。

 次のミッションステータスレポートは、米国中部標準時間2月13日午後6時(日本時間2月14日 午前9時)または、何かイベントが生じたときに発行する予定です。


出典:NASA/JSC MCC Status Report
http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts99/STS-99-05.html



最終更新日:2000年 2月 14日

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