ジョンソン宇宙センター NASAステータスレポート #04
2000年2月12日(土)午後06時00分(米国中部標準時間)
2000年2月13日(日)午前09時00分(日本時間)
エンデバー号のレッドチームのメンバ達は、現在、シャトル・レーダー・トポグラフィー・ミッション(SRTM)として初めてのフル観測日の昼食時間を過ごしています。ペイロードベイ内のレーダーアンテナと60mのマストの先端にあるレーダーアンテナにより、すでにアメリカの約半分に相当する面積の観測を終えています。
レッドチームのケビン・クレーゲル、ジャネット・カヴァンディ、ゲルハルト・ティエル宇宙飛行士の3人は、米国中部標準時間2月12日午前7時(日本時間2月12日
午後22時)頃に起床し、その後しばらくして、ブルーチームから観測運用を引き継ぎました。ドミニク・ゴーリィ、ジャニス・ヴォス、毛利
衛 宇宙飛行士の3人は、米国中部標準時間2月12日午後2時過ぎ(日本時間2月13日
午前05時過ぎ)に睡眠につき、同2月12日午後10時14分(日本時間2月13日 午後13時14分)に起床する予定です。今朝早朝、毛利宇宙飛行士が観測運用を行っている間にヴォスとゴーリィ宇宙飛行士は、CNNとNBC
Today Showに対してミッションに関する説明を行いました。
クルー達は、2シフト、24時間体制で、これまでになく精密で均一な地球の地図を作成するためのデータ取得を続けています。観測運用は、10日間続けられる予定であり、現在までの所、非常に順調に進んでいます。SRTMは、北緯60度から南緯56度の間(北はロシアのセントペテルスベルグから、南は南アメリカの先端)をカバーして観測しています。このエリアは、地球の人口の95%以上が住んでいる場所であり、合計すると地球の陸地の70%以上をカバーして観測することになります。
今日の午後、ニューメキシコ州のホワイトサンズの近くのXバンド画像が初めて公開されました。科学者達は画像の質を見て喜びを表明しました。Xバンド画像は、ドイツ宇宙機関のウエブサイトで公開される予定です。
http://www.dfd.dlr.de/srtm/html/newtoday_en.htm
CバンドとXバンドのレーダーは、依然、期待どうりに動作しています
カリフォルニア州パサディナのNASAジェット推進研究所(JPL)のプロジェクト・サイエンティストであるマイケル・コブリック博士は、「このデータは、我々がこれまで見た中でもまさにすばらしいものです。観測計画はスケジュールどうりに進んでいます。」と述べました。
今日の午後早く、クレーゲル船長はシャトルのスラスターをパルス状に数回噴射させ、その時のエンデバー号の左舷から延びたマスト構造の動きを測定しました。マストのダンパーは依然固定したままの状態であったにもかかわらず、フライトコントローラー達は、マストの先端は、わずか約28cm動いただけであり、まさに予想していたとうりであったと報告しました。
またエンデバー号のクルーは、打上げ時の船内を撮したビデオをダウンリンクしました。
エンデバー号の各システムと、搭載したペイロードは依然、正常に機能しています。
次のミッションステータスレポートは、米国中部標準時間2月13日午前6時(日本時間2月13日
午後9時)または、何かイベントが生じたときに発行する予定です。
出典:NASA/JSC MCC Status Report
http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts99/STS-99-04.html
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