ジョンソン宇宙センター NASAステータスレポート #03
2000年2月12日(土)午前06時30分(米国中部標準時間)
2000年2月12日(土)午後21時30分(日本時間)
エンデバー号の宇宙飛行士達は、シャトル・レーダー・トポグラフィー・ミッション(SRTM)の観測運用を開始しました。この観測により、これまでになく精密で均一な地球の地図を作成することができます。最初の観測は、アジアの南部から行われ、大陸の東の海岸から北太平洋へ抜けるまで行われました。観測は今後、着陸前にマストを収納するまで連続して行われます。
エンデバー号では24時間連続で活動が行われるため、6人のクルーメンバは、2つのチームに分かれています。ブルーチームのメンバであるドミニク・ゴーリィ、ジャニス・ヴォス、毛利
衛 宇宙飛行士は、米国中部標準時間2月11日午後23時31分(日本時間2月12日 午後14時31分)頃、約225kmの観測幅で最初の観測を開始しました。。これは地球の陸地の70%以上をカバーして観測する最初の部分となります。観測は、地球の人口の95%以上を占める北緯60度から南緯56度の間で行われます。
レッドチームは、コマンダー(船長)のケビン・クレーゲル、ジャネット・カヴァンディ、ゲルハルト・ティエル宇宙飛行士の3人からなります。彼らの最初のシフトは、忙しいものでした。船外アンテナ構造を支える約60mのマストを伸展し、点検する作業が行われました。これは宇宙で展開された過去最大の構造物です。レッドチームは、米国中部標準時間2月11日午後22時45分(日本時間2月12日
午後13時45分)に睡眠につきました。彼らは同2月12日午前6時44分(日本時間2月12日
午後21時44分)に起床する予定です。
マストを伸展した後、マストのダンピング・システム(マストのショックアブゾーバーのように機能するよう設計されています)が予想されたように機能していないことが判りました。フライトコントローラ達は、ダンパーをロック状態のままにしておくことを決めました。計算によるとマストは、ダンパーを使わない状態でもリスクは無いことが示されました。
計画された全てのサイエンスデータは成功裏に取得されました。また、テレメトリによれば、レーダーは正常に機能していることが確認されました。データは、解析のためにJPLに送られ、初期的な評価ではデータの品質は良好であることが示されました。観測結果に関する追加レポートは、米国中部標準時間2月12日午後12時00分(日本時間2月13日
午前03時00分)頃に出る予定です。
米国中部標準時間2月12日午前5時30分(日本時間2月12日 午後8時30分)にヴォスとゴーリィ宇宙飛行士はNBCとCNNからの記者会見を行いました。
本日は、SRTM観測をフルに行う最初の日になります。エンデバー号のシステムは、引き続き良好です。
次のミッションステータスレポートは、米国中部標準時間2月12日午後6時(日本時間2月13日
午前9時)か、イベントが生じたときに発行される予定です。
出典:NASA/JSC MCC Status Report
http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts99/STS-99-03.html
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