ジョンソン宇宙センター NASAステータスレポート#01
2000年2月 11日(金)午後12時15分(米国中部標準時間)
2000年2月 12日(土)午前03時15分(日本時間)
6人の宇宙飛行士が乗り込んだエンデバー号は、本日、ケネディ宇宙センターを飛び立ちSRTM(Shuttle
Radar Topography Mission)ミッションを開始しました。これは、2000年代初の有人宇宙飛行です。
コマンダー(船長)のケビン・クレーゲル、パイロットのドミニク・ゴーリィ、ミッション・スペシャリスト(MS)のジャニス・ヴォス、ジャネット・カヴァンディ、ゲルハルト・ティエル、毛利
衛 宇宙飛行士は、14分遅れの午前11時44分(アメリカ中部標準時)(日本時間の2月12日
午前2時44分)に打上げられ、約8分30秒後に軌道に到達しました。
エンデバー号の打上げの遅れは、カウントダウンの最終段階に進む前に、いくつかの軽微な技術的問題をロンチ・チームのメンバが解決するために生じました。
STS-99のクルーの最初の作業は、これまでにないほど広範囲の3次元地図を作成するために、ペイロードベイ(貨物室)に搭載された3つのレーダーシステムを使い、2交代で、24時間の運用を行えるようにエンデバー号を設定することでした。
エンデバー号のペイロードベイ・ドアが開けられると、レッドチームのクレーゲル、カヴァンディ、ティエル宇宙飛行士は、シャトルのレーダー機器の起動を開始する予定です。その後、オービタの左舷から2基のレーダーシステムを搭載した長さ60mのマストを伸展する予定です。このマストの伸展は、打上げから約5時間半後に開始される予定です。
クレーゲル、カヴァンディ、ティエル宇宙飛行士は、マストが伸展すると、マストのしなりが適切な範囲であるか調べるために一連のスラスタ噴射を行う予定です。その後、レーダーで取得したデータを軌道上で記録するための記録装置を準備します。この記録されたデータの一部は、地上のミッション・サイエンティスト達へダウンリンクされる予定です。
一方、ブルーチーム側のゴーリィ、ヴォス、毛利宇宙飛行士は、午後3時44分(CST)(日本時間の2月12日
午前6時44分)に少し短めの6時間の睡眠につく予定です。彼らは、伸展マストの点検を行った直後の午後9時44分(CST)(日本時間の2月12日
午後12時44分)に起床し、今晩遅くにはレーダー観測を開始する予定です。
エンデバー号は、軌道傾斜角57度の軌道を周回しており、地上の約80%に渡る地域のレーダー観測を行います。エンデバー号は、高度約235kmを飛行しており、90分で地球を1周しています。
次のSTS-99ステータスレポートは、今晩、レーダーマストを伸展させた後、発行する予定です。
出典:NASA/JSC MCC Status Report
http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts99/STS-99-01.html
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